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メールマガジン バックナンバー
楽々と組織を活性化させる「不思議な言葉」
往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。
好む好まずにかかわらず、
社会の中で、
あなたも何らかの組織の一員になっている
と思います。
組織である以上、
その活性化は永遠のテーマになっている
ことが多いようです。
組織の活性化に向けて、
「どうすればいいのか?」
「各自の行動はどうあるべきか?」
「何を自覚すべきなのか?」・・・
などといった議論をよく耳にします。
確かにご専門のセミナー講師の先生方の
おっしゃる通り、
「○○すべきだ!」というお話はゴモットモ
なのですが、
すぐに忘れて、誰もやらない・・・
という典型的なヤツです。
今回の話題は、
こういった「べき論、根性論、精神論」
とはまったく違うお話です。
簡単に言えば、
「言葉を変えて組織を活性化しませんか?」
という誰にでもできる簡単な方法の
ご紹介です。
そう聞くと、
どうせ、
「相手のいいところを見つけて褒め合おう」
とか、
「前向きな言葉をお互いに掛け合おう」
とかいうことじゃないの?
などと考える方もいると思います。
ここでご紹介するのは、
それより、
もっともっと簡単な方法です。
● 例えば・・・
あなたが仕事であるミスをしてしまいました。
自分の不注意からしてしまったことを、
内心自分でもよくわかっているとします。
上司から「なぜこうなった?」と
問われたとしましょう。
あなたは、
すぐに「責められている」と感じるでしょう。
あなたの第一声が
「あ、スミマセンでした」から始まるので、
そのときの気持ちはすぐにわかります。
そして、
委縮したり言い訳を考えたり、
その場からできるだけ早く逃げたくなります。
こうしたとき、
例えば上司から「これはミスだったね」と
その状況認識を共有した上で、
「次からどうしたらいいと思う?」
と聞かれたら、
あなたはどう感じますか?
二度と同じミスを繰り返さないように
しようと思うでしょう。
そして、
そのための善後策を上司に提案したく
なりませんか?
少なくとも
「責められた感」はないと思います。
「このミス、なぜこうなったんだ!?」
と問うのをやめ、
「これはミスだったね。」そして、
「次からどうしたらいいと思う?」
と言い替えるだけでいいいのです。
「たったこれだけのこと!?」と
感じるかもしれませんが、
実際にやってみるとわかります。
あなたも逆の立場になって
イメージしてみてください。
問われた側の思考の焦点が、
言い訳やその場を回避することから、
問題解決の提案に向いていることがわかります。
よく問題を起こしてしまった人にむかって、
「なぜだ!?」
「なぜだ!?」
「なぜだ!?」と3回繰り返せば、
問題の根拠にたどりつける、
と言う方がいます。
が、
これは人の感情をまったく無視したやり方です。
簡単に言えば、
「正当な方法で犯人捜しをして、
みんなで吊るし上げる」
という姿勢そのものです。
「こういった苦痛を味わいたくなかったら、
二度と同じミスをするな!」
といった罰を与える姿勢の
あらわれでもあります。
こうした環境は、
「本来、
仕事とはつまらないもので、
苦痛を伴い、
義務で嫌々やらされるもの」
といった前提を刷り込むことでもあります。
こうした方法で、
本当に組織の問題が解決していくのでしょうか?
問われた側にとって、
少なくとも新たなモチベーションを生む
チャンスになることはないでしょう。
非難される立場を、
上手に回避する知恵だけを
身に付けるようになる人もいます。
私の経験から、
こうした回避能力に長けた人を、
「優秀な人」と評する組織もあります。
ただ、
こういう人が何人いても、
組織の活性化にはつながらないでしょう。
ごく一部の余裕ある組織に許された方法
だと思います。
今回ご紹介した方法は、
普段の何げない言葉がけが、
相手の思考を変え、
言動を変え、
やがて組織を活性化させていくことができる、
という可能性を問うものです。
もし少しでも共感していただけたようなら、
是非、
あなたの職場の中でも実践してみてください。
とても簡単なことですが、
効果は予想以上に絶大ですよ。
言われた相手の顔の変化を見れば
すぐにわかります。
今回は、
月刊定期刊行誌「企業と人材」(産労総合
研究所刊)の「組織を活性化させる潜在能
力の活かし方」で、
私の連載記事から一部抜粋してお伝えしました。
今回も最後までお読みいただき、
どうもありがとうございました。
《追伸》
このメルマガをお読みになっている方から、
「何かセミナーみたいなもの、
やってないんですか?」
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