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未来に向けて、人類を継承していく人とは?

往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。


先日、
以前勤めていた会社の建設工事で、
ボルネオ島で働いていた頃の写真を
見る機会がありました。


私にとっては懐かしい思い出です。


その頃、

「強烈に感じたこと」

を思い出しました。


ここに書き留めておこうと思います。



当時、
「絶対に行っちゃいけないよ!」と
ローカルスタッフたちから
言われていたエリアがありました。


山岳地帯の中腹にある村です。


初めの頃は何もわからずに、
単なる田舎の風景と思って、
平気で車で通り過ぎていました。


遠目で見ても、
まさにバラック住まいの
原始生活のような状態でした。


今からもう40年近く前の話です。


運転中、
横目で見ながら、
「こんな所で何、食ってるのかな?」
「文明とか全然関係ないんだろうな」
「どんな生活しているんだろうな?」
「学校とか、行ってねんだろうなぁ」
「そもそも仕事、なにやってんの?」

なんてことぐらいしか
考えていませんでした。


でも、
当時のボルネオ島の中だけで、
その頃わかっているだけでも、
言葉も通じない
原始共同体のような部族が
ジャングルの中に数十以上はあると
当時言われていました。


世界全体で考えたら、
今でも、
何百~何千もあるかもしれませんね。

 


ここで視点を変えて、
我々の社会や生活レベルを見てみます。


我々は、
日常生活の中で、
文明の利器を最大限に利用しています。


でも今後、
様々な国々が、
いろいろな事情や何らかの原因で
和平に向けた話し合いが決裂し、
局地的な戦闘状態に陥り、


やがて、
残念ながら世界規模の大戦にまで
発展してしまったような状況を
考えてみます。


自国を核攻撃された国が
もしも核保有国であれば、
有無を言わせず、
報復のための核爆弾を
相手国に向けて使うことでしょう。


そして、
お互いに核爆弾の報復合戦と
なるでしょう。


そうなったら、
何発~何十発の核爆弾が使われるか
わかりません。


地球はあっという間に
放射能汚染されるでしょう。


その前に、
各国の都市部では、
全部のインフラ(電気、水道、ガス)
が使えなくなり、


文明人を自称している人たちは、
都市の中で生き延びることが
とても困難な状態になるでしょう。


限られた食料や水を求めて、
お互いに奪い合いを始め、
最悪の場合、
内戦状態に陥るかもしれません。


なぜなら、
人としての「意識レベル」の高さと、
文明の発達状態とは、
必ずしも比例しているとは
限らないからです。


自称文明人たちは、

「自分の欲望を、より早く合理的に満たす方法を知っているだけ」

と言えるかもしれません。


もちろん、
「全部の人たちが」というワケでは
ありませんが・・・。


逆に言えば、
文明が未開だからと言って、
意識レベルも低いとは限らない、
ということも言えるでしょう。


このように、
先進国や、
文明国と言われている国々が、
期せずして核戦争を起こした場合、


恐らく、
世界中の都市部にいる人間が、
生き延びることは、
本当に難しい状況になると思います。


文明人と呼ばれる人ほど、
限りあるエネルギーの使い方が
得意な反面、


地球環境や自然と共生するサバイバル方法

を身に付けていないからです。


このように環境が激変したとき、
世界レベルの視点で、
長期に渡って見ると、
「人類」として生き残っていくのは、
どちら側の人たちでしょうか?


恐らく、
今の文明に浸りきっている人間
ではなく、


今の文明人から
「最も見下げて見られている人たち」
だと思います。


これをお読みの方の中には、
「見下げて見ているなんてことはない」
などとお怒りの人も
いるかもしれませんが・・・、


例えば、
先ほど取り上げたような未開地に住む
若い女性たちが、
胸を裸けて踊っているような映像も、
我々は平気でTVで目にします。


あれがもし白人の女性たちだったら…、
絶対にTVで流すことはないでしょう。


これが無意識にある差別意識です。


そして、
今から何千万年も経った将来、

今、
未開と呼ばれるエリアで、
自然と共に原始生活をしている
と考えられている人たちが、


人類を代表して、
我々人類の「種」を、
保存していく可能性もあるワケです。


そう考えると、
「先進国や文明国の人の考えている
『優越感』の根拠って、
一体何なんだろうか?」
と考えたくなります。

 


当時の私にとって、
ボルネオ島に行って、
このような「え!?」と
思うような経験をしたと同時に、


そのとき、
今までの自分の中にあった
「常識的だと信じていたこと」が、
「実は幻想だったのかもしれない!」
と感じた瞬間でもありました。

 


今回のメルマガは、
限られた中での
ストーリーになったので、
極端な展開になってしまいました。

 

当時の私は、
数年の期間とは言え、
発展途上国に行くということは、


「長い目で見れば、
絶対に不利になるからやめろ!」
というアドバイスを、
国内の現場の多くの諸先輩から
いただいていました。


建築技術者として、
スキル面で遅れることが
容易に予想できたからです。


でも私は海外に赴任したお陰で、
上記に挙げたようなことも含め、
本当に素晴らしい数々の経験を
させてもらったと、
心から感謝しています。


実際に経験したことの

何が功を奏するか?

なんてことは、
本当に後になってわかることが
たくさんありますね。


何でも同じなのかもしれませんが、
自分の「目的」に向かって
無我夢中になって没頭することが、
自分の人生にとって、
本当に大切なことだと、
改めて感じます。


そんな生き方を、
これからも続けていきます。


今回も最後まで、
私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございました。


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