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「褒める」という意味について

往来庵の菊地克仁です。

いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。

「潜在意識のトリセツ」(Kindle版)より
このメルマガにお申込みいただいた方向けに
最後に4つのプレゼントをお付けしています。

先日、
「人は褒めて使えばいいんだよ!
 そうすれば、
 どちらもハッピーだろ!」
と得意げに話す方がおいでになりました。
この方はあの有名な
「やってみせ、
 言って聞かせてさせてみて、
 褒めてやらねば人は動かじ」
(山本五十六)という言葉にも触れ、
得意満面でした。

私は、
この言葉も知っていますが、
この方の姿勢に何かしっくりしないもの
を感じました。

この方は、
「人を褒める」ということと、
「おだてて上手に人を使う」ということが、
同じ意味で使われていることが
よくわかります。

あなたの周りにも、
必要以上に本人を褒めまくる人、
いませんか?

「本人のいないところでその人を褒める」
というのとは、
少し違うようです。

私も、
「初対面なのに、
 何でそこまで私を褒めるんですか?」
と聞きたくなるようなこともあります。

こういった方々は、
人を褒めることによって、
将来自分へのメリットがある、
あるいはデメリットを避ける、
という目的でやっている可能性を
感じることがあります。

それは、
自分の好印象を相手に与えたい
相手への興味のある姿勢をアピールしたい
今後の人間関係での問題を避けたい
何かを頼みやすい関係性をつくっておきたい
等々といった意識のあらわれかもしれません。

私が怖いと思うのは、
人をすぐに誉めたがる方々が、
ご自身の深いところにあるこうした意識に
まったく気がつかず、
とにかく相手を褒めて、
いい気分にさせればそれでいい
という安易な姿勢を感じるときです。

こうした姿勢を「良い習慣」とか、
「よりよいコミュニケーションを築く基本」
などと信じ込んでいる人もいるようです。

私は「褒める」という言葉には、
明らかに2つの使い方があると思います。

1.相手をおだてて、
  何らかの効果を狙う目的で使うもの。

2.相手の行為に心から感謝し、
  敬う姿勢をあらわすもの。

これは、
例えば子供に対しても、
上司や部下に対しても同じでしょう。

特に子供や部下の場合は、
褒めておだてて、
それを自分からする気にさせようとするとき
などに使います。

上司の場合は、
相手をいい気分にさせて、
自らの身を守ろうとするとに使います。

いろいろその目的はあると思ますが、
以下はハッキリしていると思います。

1.の意味で使う場合、
  自分のために使っている。

2.の意味で使う場合、
  相手のために使っている。

という基本的な違いです。

「褒める」と一言で言っても、
この言葉を使う側の目的が
どこにあるのかによって、
その言葉の「価値」は、全然違うもの
になります。
本人が意識せずに使っていると、
本当に厄介です。

私は仕事がら
「言葉の前提」を考える習慣があるため、
こうした何でもない会話でも、
つい相手の「本音」、
あるいは裏側にある「意識」を
感じてしまうことがあります。

今回も、
最後まで私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございました。

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  (Kindle版)より、
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  4つのプレゼントは以下より、
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