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ある親御さんから教わったプロによるサービスの話

往来庵の菊地克仁です。

いつもメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。

先日、
4歳の息子さんのいる方のお話を聞く機会が
ありました。
それは先般、
彼が初めての子供用自転車を買おうと、
お子さんと一緒に、
近所の自転車屋さんに行った時の話です。
自転車屋さんがご近所に2軒あり、
ここではA店とB店としましょう。

まずA店に入った彼らは、
輸入物のすごく豪華な子供用自転車を
店員さんから勧められました。
軽量アルミフレームで、
幼児でも十分な操作性が保たれる優れもの
です。
3万円を超えるものでした。
彼は持ち合わせがなかったので、
話だけを聞いて店を出ました。

帰り道でB店にも寄ってみました。
そこにも先ほどと同じ、
高額の自転車が置いてありました。
それを見た子供が「やっぱりこれがいい」
と言い始めました。
その様子を見ていた店主が出てきて、
こんな話を始めたのです。

「この自転車は確かに軽量でいいものですよ。
ですが初めての自転車は、
塀や電柱に激突したり、
壁で擦ってすぐに傷だらけになります。
これはもう少し自転車に慣れてからの方が
いいと思いますよ。
1万円前後の国産の自転車がありますが」
と手ごろな自転車を出してくれたそうです。

彼はこの店主からの話を聞いて、
これがプロの対応だと感じたそうです。

すぐに高額品を売ろうとせず、
顧客のことを一番に考えてくれているプロの
姿勢が伝わってきたそうです。

彼はすぐに購入を決め、
その場で手にした子供も大喜びでした。

実はこの話には後日談があります。
お母さんがこの子と買い物に行くために、
電動アシスト自転車が必要になったときの
ことです。
家族3人で迷わずにB店に行き、
店主に相談して、
店主おススメの10万円を超える自転車を
購入しました。

目先の利益を狙ったA店よりも、
顧客のニーズを優先したB店の方が
顧客の心をつかみ、
結局は売り上げも大きかったのです。

こうした彼の話から、
私は
「世の中はまだまだ捨てたんじゃないよなぁ」
と思いました。

こうしたプロ意識の高い売主と、
その意味を知る買い手の関係が
続いていく社会は、
益々豊かさを循環させていくことができる
だろうと感じました。

高いプロ意識を、
利己のためではなく、
利他のために使いたいですね。

今回も最後までお読みいただき、
どうもありがとうございました。
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往来庵の菊地克仁です。

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