mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

「なぜこうなったんだ?」という質問がダメなワケ

往来庵の菊地克仁です。

いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。

「なぜこうなったんだ?」
これはよく上司が部下にする質問だと思います。

この質問の一体どこがダメなのでしょうか?

例えば、
あなたが何かミスをしてしまったとしましょう。
あなたは自分の不注意で
そのミスが起きたことを既に知っています。

そのとき上司から
「なぜこうなったんだ?」と聞かれたら、
どう感じますか?
あなたはどんな言葉を最初に発しますか?

それは・・・
「どうもスミマセンでした」
ではないでしょうか?

「なぜ?」と聞かれた方は、
無意識の中で、
相手から「責められている」と感じるのです。

だからまず謝るのです。

そしてその謝罪の言葉を聞いた相手が、
「謝れなんて言ってないだろ!理由だよ、
 理由を聞いているんじゃないか!」
と声を荒げてきたらどう思いますか?

「やっばいな~!本気で怒ってる。
 早くここから逃げないと~」
ではないでしょうか?

この時点で、
両者の意識は完全に乖離しています。
理由を聞きたい人と、
その場から消えたい人です。

これ以上ここにいても、
何ら解決に向かうことはないでしょう。

こんな質問の仕方より、
よっぽどよい聞き方があります。

これは何度か私のセミナー等でも
お伝えしているのですが、
より多くの方々に知っていただき、
どんどん実践して使って欲しいと思い、
今回もお伝えするることにしました。
(以前のメルマガでも触れたことがあります。)

それは、
「これはミスだったね。
 次からどうしたらいいと思う?」
です。

この言葉を聞いたあなたは、
「責められた感」を持ちにくくなります。
さらに、
その起きてしまったミスの原因と反省を
踏まえた上で、
善後策の提案をするかもしれません。

このとき、
「上司が自分のことを認めてくれている」
という「存在認知欲求」と呼ばれるものが
満たされているのです。

そして、
その上司のためにも、
決して同じミスは繰り返さないようにしよう
という意識が、
あなたの中に芽生えやすくなります。

あなたの上司が欲しいのは
「次はどうする?」という善後策の筈です。
「なぜだ?」と聞くことで
両者の意識を乖離させることではないでしょう。

「なぜだ?」は過去に焦点を当て、
「どうしたらいいと思う?」は未来に焦点を
当てる言葉なのです。

中にはわざとミスした人間を責め立てて、
嫌な思いをさせ、
「その嫌な思いをしたくなければ、
 二度とミスするな!」
という姿勢が一般化している組織なども
あるかもしれません。

こうしたことを踏まえて、
私からのご提案です。

今後、
社長から末端の社員まで、
「なぜ、こうなったんだ?」
という聞き方を禁止し、
「次からどうしたらいいと思う?」
に変えるとします。

そのことで、
あなたは直感的に、
人間関係や働く環境が改善される
と思いませんか?

簡単な言葉の使い方を少し工夫するだけで、
個人の意識や上司への感情が変わり、
組織を活性化させることができるのです。

働きやすい職場環境になるでしょう。

誰にでもできる簡単な工夫なので、
是非あなたの組織でも実践して、
活用してみて欲しいと思います。

今回も最後までお読みいただき、
どうもありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

往来庵の菊地克仁です。

最近無料の動画講座を作成しました。
潜在能力の引き出し方をお伝えしています。

私は今までに
「このまま人生を終わりたくない」
「自分の人生のゴールがよくわからない」
「職場や家族の人間関係に悩んでいる」
「本来の自分はこんなもんじゃないのに・・・」
といった方々をたくさん見てきました。

あなたの中に隠れている【潜在能力】を
引き出すことで、
簡単に解決できることがたくさんあります。

以下の動画で何かを感じていただけたら嬉しいです。
http://subconscious.tokyo/3toolslp/

これからもよろしくお願い致します。

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する