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メールマガジン バックナンバー
え!?これって本当に「教育現場の話」なの?
往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。
先日、
あるお母さんとの話の中で、
「え!?それ本当ですか?」という話を
耳にしました。
でもその後の会話を通して、
「ん~~」と唸ってしまいました。
それは「大人の判断」という見方も
理解できる反面、
「本来の目的と手段を取り違えている話だ」
とも感じました。
次のような話です。
彼女のお嬢さんは、
小学校1年生の「小百合」ちゃんです。
あるとき、
テスト用紙のなまえ欄に「小百り」と
書いてきたそうです。
彼女は自分の名前は漢字で書けるはずなので、
不思議に思ったお母さんが、
その理由を聞いたそうです。
そのとき、
小学1年生の子から、思いもよらない答えが
返ってきました。
「小百合の『合』という漢字は
2年生で習う漢字なので、
1年生では使わないように」
という担任教師の指導があったというのです。
でも、
考えてみればわかるとおり「小百合」は
この漢字の組み合わせで「さゆり」と読む
わけで、
「合」だけでは「り」とは読みません。
実質的な漢字の読みはどうであれ、
とにかく、
「習っていない漢字は書かないこと」
という一方的な指導だったのです。
例えば、
その先生が、
彼女を黒板の前に出てきてもらって、
「みんな、
小百合って書いて”さゆり”って読むんだよ。
小百合ちゃんがいてくれたお蔭で、
この2年生で習う「合」っていう漢字を、
早く覚えられて良かったね。
「何かが合うっていうときに使う漢字だよ。」
と、
なぜ言えなかったのか、
本当にわからないところです。
お母さんも同じことを考えたそうです。
そういう視点で考えると、
クラスには1年生では習っていない漢字の
名前の子が、
他にもいるはずです。
私などは、
実際に使われている漢字を、
覚えるとてもいい機会だと思うワケです。
「そうなんですよねぇ・・・」と、
このお母さんが、
感慨深げに私の意見に同意してくれた後で、
次の様な
「学校組織としての大人の対応」の話を
してくれました。
お母さんが言うには、
「もしそのクラスだけ、
担任の先生がそうやって2年生で習う漢字を
教えたことが、
他のクラスの親に知れたとき、
なぜそのクラスだけ2年生で習う漢字を
先に教えるのか?不公平じゃないのか?」
という他のクラスの親からのクレームに
発展する可能性が、
かなり高い確率であるのだそうです。
「同じであるべき教育の場が、
教師が自ら、
公平、
平等の精神に反することをするとは何事だ!」
という主旨です。
この種のクレームに発展しないように
「常に教師は万全の注意を払っている」
とのことでした。
その結果として、
先ほどのような指導が、
担任教師から子供にされるワケです。
私はこの話を聞いて、
本末転倒も甚だしいと感じました。
が、
教師も自分の生活があるし、
身を守らないといけないわけです。
親からのクレームを生んで
副校長や校長に睨まれるぐらいなら、
非のない無難な教師生活を維持しようと
考えることは、
理解できないことではありません。
が、反対に、
「あなたが教師になった目的は、
何だったんですか?」
「あなたの望む教師像って、
本当にそんなことでいいんですか?」
と、
聞いてみたくなる気持ちも湧き上がりました。
学校は組織で動いているので、
本当は教師個人の問題ではなく、
これは副校長や校長、
教育委員会なども
含まれた話題かもしれませんね。
「閉鎖された社会」の中では、
他の社会では考えられらないようなことが、
平然と行われたりすることがあります。
これは学校に限らず、
一般社会でもよく起こることです。
親御さんは、
我が子を「学校に任せっきり」という姿勢
から、
「社会を知る人生の先輩」としての姿勢で、
お子さんに接する態度を改めることを、
おススメしたいと思います。
教師も社会人のひとりでしかありません。
「子供たちに常に正しいことを言っている」
というワケでもないでしょう。
社会経験という意味では、
大学卒業後、
ず~と教師をしている人よりも、
社会で揉まれている親御さんの方が、
余程貴重な人生経験・社会経験を
しているかもしれないのです。
子供と、
目の高さを同じにしてよく話を聞いてみると、
「新たな現実」や
「親が知らなかった実態」などに
気がつくことがあるかもしれませんね。
今回も最後までお読みいただき、
どうもありがとうございました。
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