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メールマガジン バックナンバー
「孤独」という言葉から感じること
往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。
先日、
いつもより早く帰宅したので、
久々にテレビ東京の「孤独のグルメ」
(17:45~)を観ました。
再放送でしたが、
松重豊氏演じる井之頭五郎の独り言と
食事風景が、
相変わらず興味深い内容だと思いました。
仕事で出張の合間に、
ひとり静かに地元の店で料理を味わう、
というのもステキですね。
この番組を見ながら、
ふと「孤独」という言葉が気になりました。
「孤独」と聞いたとき、
あなたはどんな感情が湧き上がりますか?
この番組のように
「その時間をひとり楽しむ最高の環境」
というとらえ方もあれば、
「誰もいなくて寂しい状態」
というとらえ方もあるかもしれません。
「孤独」という言葉の裏側に、
人それぞれの感情や解釈が、
へばりついていることがわかります。
その原因は、
幼少期の記憶かもしれないし、
今までの経験から
そう感じるのかもしれません。
それは、
その言葉の「前提」そのものです。
ウィッキーペディアでは、
「孤独」とは
「自分がひとりであると感じている心理状態」
とあります。
だから「寂しいと感じるのか」、
「誰にも邪魔されずに素晴らしい状態と
感じるのか」というのは、
人ぞれぞれ異なるということだと思います。
同じ現象であっても、
その言葉の「とらえ方」は
人によって変わるということは、
同じ言葉でも、
「意味するところ」は人によって異なる
ということになります。
だから、
共通言語を使っている我々の間でも、
コミュニケーションで
「誤解」を生む可能性があることことが
わかります。
ましてや、
異なる言語によるコミュニケーションは、
そのバックボーンも違うので、
たった一言が
大きな争いに発展することが、
いくらでもあり得るかもしれません。
人それぞれに
「その言葉に隠された前提」が違えば、
いくら力説して正確に相手に伝えようと
したところで、
相手にはそのままの意味で
伝わることは難しいでしょう。
残念ながら、
学校教育の国語の時間では、
こういった内容については
何も教えてくれません。
さらに、
先ほど触れた「言葉の前提」などということは
普通は考えることなど
ほとんどないと思います。
でも、
人によって、
その口にする言葉の「前提」部分が、
大きく異なる場合があるということは、
知っておいてもいいことだと思います。
そして、
これはとても重要なことだと思うのですが、
「自分の話す言葉の『前提』は何だろう?」
と、
ときどき考えることは
意味のあることだと思います。
これを習慣にしてみると、
いろいろな会話から、
相手の「本音の意識」が読み取れることも
あります。
気がつかなかった
自分の「深いところにある意識」に
気がつくこともあるでしょう。
目の高さを変えると、
景色が違って見えるようなものです。
「何気ない言葉」の奥深さを感じます。
今回も最後までお読みいただき、
どうもありがとうございました。
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