元校長社会福祉士上村伸雄|うっのまいサロン

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教師冥利に尽きる

皆様 お元気ですか 元校長で
社会福祉士のノブちゃんです。

「教師冥利に尽きる」この言
葉は,2月1日に逝去された先

生の長男さんが,2月4日の葬
儀の中で話された言葉です。
先生(教授)は大学で音楽

(ピアノ)を担当された方で,
私が附属幼稚園副園長時の園

長で,3年仕えたのでした。
先生は退職後,県の音楽コン
クールの審査委員長を勤める

等音楽教育一筋で,多くの
学生を育てた方です。なお,

先生の逝去は,地元の新聞
に写真入りで載っていたの
で知りました。葬儀の代表

で長男さんがこの言葉を言
われたとき,さて,自分は

どうだったかと思ったので
した。
「教師冥利に尽きる」とは,

ネットによると「教え子の
成長や活躍,感謝の言葉に

触れた際,教師という職業
をしていてこれ以上の幸せ
や喜びはないと,心から感

激する様を指す表現」とあ
ります。現職時代障害児と

の出会いは,新採1年目の
中頃,校長が次年度,特殊
学級をつくるのでと希望者

を募られ,私が手を上げ指
名されたのが始まりでした。

1年目後半は,子どもたち
が学ぶ教室の設計,教育課
程づくり,入級児の選定等

をしました。わからないこ
とは,郡内の特殊学級の先

生方に,教えを仰いだので
した。教科書で,教えると
いうより,実態から指導内

容・方法を考え,一緒に活
動するという知的障害児の

教育に努めました。新採1
年目に小学5年生24名を
担当しただけで,その後,

特殊学級担任,教育セン
ター研究主事,幼稚園副園

長,県指導主事,校長と携
わってきました。
退職後,勤めた職場等でか

つての教え子たちに会い,
その成長の姿を見る喜びは

ありましたが,「教師冥利
に尽きる」と思ったことは
ありませんでした。ただ,

淡々と与えられた職場で,
その職務に専念し,こなし

てきたと言う思いです。
先に述べたように現職時
代,特殊学級担任を含め,

38年の教員生活の中で,
児童生徒との関わりは18

年しかなく,後の20年は
子どもではなく,教師に対
しており,私は大人とかか

わるという状況で,教え子
という気は,ほとんどあり

ませんでした。その関係で
しょうか,教え子が成長し
た姿,活躍している姿とい

うのを感じることもありま
せんでした。

当日聞いた「教師冥利に尽
きる」と言う言葉は,とて
も新鮮に聞こえ,そう言え

ば自分も教師だった。と振
り返るとともに,自分には

そんな思いはなかったなと
感じたのでした。

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