皆様　お元気ですか　社会福祉士の
ノブちゃんです

これは，2012年に文藝春秋社
から出版された文庫本のタイト
ルです。先日全国チェーンの古
本屋で本を探していると「無縁
社会」という文字に引かれて買
いました。内容は孤独死の実態
を述べているもので，ＮＨＫス
ペシャル「無縁社会～”無縁死
”3万2千人の衝撃～」（2010年
1月31日放送）の番組スタッフ
により執筆されたものです。
「つながりのない社会」「縁の
ない社会」は「無縁社会」では
と言うことからつけられたよう
です。

　この本は，家族や会社・地域
とのつながりがなくなり，孤独
死した人々がどんな人生を歩ん
できたのか,その実態を中心に述
べてあります。書物の中で自治
体では引き取り手のない遺体が
増えており，身寄りのない人，
身元不明のまま亡くなった人は
国が出す，官報に「行旅死亡人
（こうりょしぼうにん」として
性別や服装,死亡原因等が数行掲
載されるそうです。そして多く
は死亡場所となった自治体で火
葬され，5年間遺骨が保管され，
その後無縁墓地に合葬されると
ありました。

　この本を手にしたのは，先月
末近所で孤独死があったからで
す。近所の方から私に，６０代
一人住まいの男性が，「ここ
2～3日ゴミ捨てに来ていないけ
ど元気かな」と，電話があり，
一緒にその家へ行き，声がけす
るが，返事がないので，警察へ
連絡し，確認してもらうと，居
間で亡くなっていました。

　この方は町内会は未加入でし
たが，近所付き合いはあったよ
うです。町内でも高齢者の一人
住まいが増えており，その安否
確認が課題の一つです。町内会
では，月１回防犯パトロールを
行い，危険箇所点検や高齢者等
への声がけ・あいさつに努めて
います。今後も「一人一人と近
所・地域とのつながりがきれな
いように」し，民生委員等とも
連携していきたいと考えていま
す。