元校長社会福祉士上村伸雄|うっのまいサロン

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

防災の話で思い出した不安なこと

皆様 お元気ですか 社会福祉士の
ノブちゃんです
                                                       
 5月16日(火),市主催の防
災研修会が町内会長を対象にあり
ました。まず,「風水害に備える」
というテーマで鹿児島大学の先生
の講話があり,その後,関係機関
からの説明がありました。

 最初の講話で,土砂災害の原因
に山崩れ,崖崩れ,崩壊があり,
崩壊には表層崩壊と深層崩壊があ
る。シラス斜面では表層崩壊が多
発する,危険な斜面とは大きな木
が生えているところであり,ここ
は表土層が厚くなり,大雨が続く
と崩れやすいということでした。

 このことが「8・6水害」と呼
ばれる平成5年8月6日に起きた
豪雨災害で,私の自宅の近くでも
起こりました。職場から帰宅し,
午後6時頃シラスの法面を眺めて
いると突然「パッツ」という音が
し,高さ50mほどの法面が横へ
一直線に約30mほど裂け,土砂
が下へ落ち,シラスの白い斜面が
見えました。樹木・軽石の混ざっ
た土砂が崖下にある家を潰し,そ
の下の家の屋根まで崩れ落ちてき
ました。同じ頃,すぐ近くでも表
層崩壊があり,ここは竹と杉も生
えているところで,崖下の住宅に
いた大人3名が犠牲となりました。
すぐさま近所の方と避難場所へ行
きましたが,その後,県道沿いで
も崖崩れがあり,通行止めとなり
ました。この時は,1週間ほど避
難生活をしたのでした。

 現在,法面は,県の事業で少し
ずつコンクリート等で固める工事
が進められています。市作成の防
災ガイドマップによると私の家付
近は黄色,道路を隔てて、法面側
は赤色で塗られており,黄色は土
砂災害警戒区域,赤色は土砂災害
特別警戒区域となっています。赤
色は場所によっては移転勧告が出
されるそうです。

 大学の先生の話によると,表層
崩壊は100年に1回ほど起きて
いるそうで,大雨が降るたびに,
大きな木のある法面を眺めていま
す。

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する