自然派ドクター 髙野弘之

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90.あの蒼ざめた海の『彼方で』

対馬に住んでいた頃は
いつも海を見ていました。
島の東海岸の峠に病院があったので
宿舎からは歩いて2分間くらいで
海が見晴らせる野原に出られましたし
病院の屋上からは見渡す限りの水平線。

【自然と触れ合い語り合う】

季節や天候や時間帯によって
海は様々な表情に変わります。

金色に輝いたり
銀色に光ったり
灰色で畝ったり
黒く固まったり
白く荒ぶったり
紅く染まったり
橙色に佇んだり
青々と澄んだり
蒼ざめて何かを
かたりかけたり。

特に日の出や月の出を
待つのが好きでした。

対馬で春分の日や秋分の日に
真東から水平線を登ってくる
お天道様を拝むと
海の遥か彼方にある
伊勢神宮に向かって拝んでいる
ことになるのを知ったのは
10年ほど前でした。

https://www.facebook.com/hiroyuki.takano.77/posts/3441858752579261
(伊弉諾神宮の太陽の運行図)

このレイラインに描かれている
対馬の一宮・海神神社は
福山雅治さんが訪れていた
和多都美神社(88.『きっとある』参照)
とは別の場所ですが
どちらも海の神様の神社です。

【対馬と伊勢】

18年前に初めて
伊勢神宮を参拝し
それまでは神社とか
日本の神々とか
スピリチュアルなこととか
には全く興味が無かったのに
外宮の空気に触れた瞬間に
人生観が変わるような衝撃を受け
それからは
目に見えないコトやモノに
興味を持ったり
観光といえば神社巡りをしたり
自然の偉大さを知るように
なったりしたわけですが
対馬で携わっている
医療に対する疑問と
伊勢神宮に行って感じたことが
リンクする部分も大きくなり
今に至るわけです。

長崎の離島で
働いていたことも
今では東京で
外宮の神様である
豊受大神の名前を
クリニック名に
いただいているのも
必然的なことなんだろうなぁ
と感じます。

【大事なものは目に見えない】

龍がいるかどうか。
神様がいるかどうか。
あの世があるかどうか。
魂なんてものがあるのか。
前世とか来世とかあるのか。

どう考えるかは
あなた次第かもしれません。
本当かどうか確認のしようも
ないのかもしれません。

しかし
居るとか有るとか
信じていたほうが
今生を楽しく充実して
生きられそうな
気がしませんか!?

お天道様が見てるよ!
という宗教観というか
道徳はあったほうが
良いのではないかと。

【それは消え残るぬくもり】

先月12月8日に発売された
福山雅治さんのニューアルバム
「AKIRA」の
最後に収録されている曲の
タイトルが「彼方で」です。

今は離れ離れになった
愛しい人を思う曲ですが
歌詞は明らかに
亡くなった人を偲ぶ内容です。

https://youtu.be/NFZwvR2GrWc?t=315
(福山雅治-30th anniv. ALBUM LIVE AKIRA(Digest Movie))

「あなたが好きだった海は
今も変わらず青いままです

〜〜〜中略〜〜〜

波は 寄せて 返す
あなたは永遠を生きて

今を 今を 今を
私は今を生きて

〜〜〜中略〜〜〜

遥か 遥か 遥か
彼方で逢えるのですね

あなたと
生きて行ける
彼方で」

見えない世界に想いを馳せ
今を生きる。
聴いてて鳥肌立っちゃいました。
大切にしたい素敵な人生観です。

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