自然派ドクター 髙野弘之

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『首尾一貫』した人たち

新型コロナウイルスに対するワクチン
の治験で死亡者が出たり
説明のつかない病気が起こったり
効果が全く定かではなさそうだっり
というのはネットを見ていれば
気付くでしょう。

韓国ではインフルエンザワクチンによる死者が
どんどん増えており、これを書いている時点で
明らかになっているだけでも50名に迫ります。

【対岸の火事なのか】

そういう状況を見聞きしていれば
のこのこと自分自身が射ちに行ったり
子供に射たせたりはしないのではないか
と淡い期待を抱くのですが
そうではない人も多いようです。

ウイルスは怖がるくせに
ワクチンで起こったことは
対岸の火事だとでも
思っているかのようです。

新型コロナワクチン準備出来ました!
無料で射てますから是非どうぞ!!
みたいなことになったら
喜ぶ人も大勢いるのでしょう。

10年ほど前のことを思い出します。

【HPVワクチンのこと】

2009年4月にはWHOが
HPVワクチン(いわゆる子宮頸がんワクチン)
の接種を各国政府に推奨しました。
その年の10月には日本でも
グラクソ・スミスクラインのサーバリックス
というワクチンが認可されています。
その時点では無料の定期接種ではないので
数万円の費用をかけて接種する女の子が
ちらほらといる程度でした。

この頃には既に、このワクチンについて
ネットで少しでも調べると
インドやヨーロッパでは
接種後に亡くなったり
重い後遺症で苦しんだりしている
女の子の情報が映像付きで
いくらでも見つかりました。

離島で小児科医をしていましたが
既にワクチンには懐疑的だったので
色々調べたうえで
こんなに“いかがわしい”ワクチンが
あるだろうか、と結論付けていました。

接種希望者もちらほら居たのですが
こんなワクチンだけは自身の手で
射ちたくないと思ったので
公立の病院勤務の身ながら
接種することを断っていましたが
それならば、と
産科の医者が射っていました。

そして2011年3月の大震災後は
TVをつけると、しつこくしつこく
繰り返し流されるACのコマーシャル…
仁科亜季子さんと娘の仁美さんによる
「大切なあなたへ」という
子宮頚がん怖いキャンペーン。
この時のCMを
子宮頸がんワクチンのコマーシャル
だったと言う人がいますが
決してワクチンを
宣伝していたわけではありません。
あくまで“子宮頸がんは怖い”
という内容です。
間接的にワクチンの勧めでも
あったわけですけど。

2013年3月には日本でも
「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」が
発足しているのですが
その翌月からHPVワクチンの定期接種が
始まり対象年齢(主に中学生)の女の子には
無料で射てるようになりました。

いくら無料になったからといって
これほど“いかがわしい”ワクチンを
娘に射たせる親は少ないのではないか、と
期待していたのですが
そうではありませんでした。

将来の癌を予防するという名目で
健康そのものの女の子に
薬を入れるという行為に疑問を持ち
世界中で起こっていることを調べて
他のワクチンに関しても
疑問を持ってくれる人が増えるのではないか
という期待すらしたのですが
そういうこともありませんでした。

それまで数万円の費用が
かかっていたワクチンが
無料になった途端に
飛びつく人が大勢いた。

そしてワクチン接種後に
激烈な副作用で苦しむ女の子が
かなりの人数確認されたので
定期接種になってから
2ヵ月も経たないうちに
厚生労働省が
「積極的勧奨の中断」を決定し
このワクチンを接種される女の子は
激減しました。

【またキャンペーンしてますよ】

しかし、今年7月には
MSD株式会社のシルガード9という
パピローマウイルスの9つの型に対応する
HPVワクチンが日本で認可され
その接種を促そうとする動きが
活発になっています。

あれだけの副作用を起こしたことは
忘れたかのようだったり、あるいは
「思春期特有の症状が出ていただけで
ワクチンのせいではないケースも多い」
みたいな、お得意の
因果関係不明で済ませようとしています。

3日前には
「子宮頸がん予防ワクチン勧奨中止で
死亡が四千人増か」というニュースも
出ていました。
子宮頸がんを予防できる
という証拠がないので
HPVワクチンという呼び方しか
できなくなっていたはずなのですが
しれっと
子宮頸がん予防ワクチン
という表記すらしています。

なにがなんでもウイルスのせい。
ウイルスで死ぬのは怖いけど
ワクチンは怖がらなくてもいいんだよ
という基本方針を貫く医者ばかり。

新型コロナであれ
インフルエンザであれ
子宮頸がんであれ
時代が変わっても
その方針と主張と
製薬会社への忖度は
首尾一貫していて
見事だと思います。

『原因』にアプローチしない手法は
仮に害が少ないものでも
選択しない方がいいのですが
デメリットてんこ盛りの
これらのキャンペーンに
乗せられないでくださいね。
「タダほど怖いものは無い」

感染症や癌になるかならないか
治るか治らないか、結局は
『内なるドクター』がカギですからね。

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