自然派ドクター 髙野弘之

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症状は『味方』だ

今年の秋はインフルエンザ患者が
例年の1000分の1ほどに激減
しているそうです。

…インフルエンザ検査している病院が
殆ど無いんだから当たり前じゃない?

例年だったら
インフルエンザと診断されている人が
新型コロナ陽性とカウントされている
ケースもかなり多いのでは?

新型コロナウイルスの影響で
感染対策を皆がやるようになったから
インフルエンザ感染も減った、と
思い込んでいる人も多いようですが
仮にそれが正しかったとしても
決して喜ばしいことではないですよ。

風邪すら引けなくなる、というのは
実はとても恐ろしいことですよ。

【症状を出すことで解毒する】

今の世の中、色々と注意していても
有害なものは避けがたく入ってきます。
そういったものをデトックスする方法として
普段の「排便」や「排尿」や「発汗」などで
ちゃんと“出せる”ことは非常に大切なのですが
それで追い付かない場合には
『内なるドクター』が
ウイルスや菌の力を借りて
症状を出しているのではないでしょうか。

「発熱」して体内のゴミを燃やす。
「下痢」で普段の便で出せないものを出す。
「発疹」で皮膚からの排毒を試みる。
「咳嗽」で肺から排出する。
「鼻汁」で頭部をクリアにする。

【なるべく止めないほうがいい】

特にお子さんにとっては
普段から特別なデトックス法を導入する必要はなく
日々の生活や時々発病した時の症状で
しっかり出せるようにしておくことで充分だし
それが本当に大事なのです。
 
発熱し有害なものを燃やそうとしているのに
それを邪魔するのが解熱剤です。
薬自体が毒の上乗せになるだけでなく
せっかく火を付けてゴミを燃やしているのに
そこに水をぶっかけて鎮火させるので
火は消えるかもしれませんが
燃やすべきゴミはそこにくすぶったまま残ります。
インフルエンザに罹った時に
タミフルで症状の出る期間を無理やり短くしたり
ステロイドで症状を抑圧したりするのも同じことです。

あまり症状がひどくて
しんどい時には
症状を止める薬を使うことが
あってもいいわけですけど
出せる時には、できるだけ
出して終わらせた方がいいのです。

症状を出しっぱなしに
しておきにくい御時世ではありますが
止めることばかりしていると必ず
どこかにシワ寄せが行きますし
帳尻合わせで困ったことになりますから
症状はありがたい、くらいの発想で
対応していくようにしましょう。

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