自然派ドクター 髙野弘之

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

154.この夢は『夢じゃない』だろう

わたくしが中学生になった日、
入学式を終えた後の教室で、
席が隣になった女の子から
「キッカーコージって知っとる?」
と尋ねられたのですが
その頃から流行にウトかったもので
「なにそれ?知らん!」と答えました。

【吉川晃司やチェッカーズ】

その年の2月に19歳でデビューした
吉川晃司さんのことだったのですが
4月頃には既に中高生の間で
大人気だったようです。

そして同じ年の1月に発売された
チェッカーズの2枚目のシングルが
「涙のリクエスト」で、これが
大ヒットしているのは知っていました。
しかし、彼らのデビュー曲である
「ギザギザハートの子守唄」のことを
知るのはかなり後になってからだった
と記憶しています。

昨日のメルマガで取り上げた
「うっせぇわ」を聴いた時に
すぐ連想したのがこの
ギザギザハートです。

【おそらくオマージュ】

シャウトの後の出だしが
かなり被っているのです。

「ちっちゃな頃から優等生」
「ちっちゃな頃から悪ガキで」

その後の歌詞にも

「ナイフの様な思考回路
持ち合わせる訳もなく」
「ナイフみたいにとがっては
触るものみな傷つけた」

「一切合切凡庸な
あなたじゃ分からないかもね」
「あー分かってくれとは言わないが
そんなにおれが悪いのか」

「殴ったりするのはノーセンキュー」
「力まかせに殴られた」

たまたまこうなったとは
考えにくいですし
40年近く前の曲だから
バレないと思ったわけでも
ないでしょうから
オマージュってことなんでしょう。

もう40年ほど経つのか…
自分が中学生になった頃の40年前
って考えたら、まだ戦争中だった
ということに気付いて
少々震えています笑

まぁ、類似点に気づく人は
少なくないみたいで
「ギザギザハートの子守唄」
で検索すると「うっせぇわ」
との関連が出るわ出るわ!笑

https://youtu.be/cgPaziTvr5A?t=94
(【クセ強すぎ】うっせぇわ × 昭和の名曲
神アレンジ!【ROCK FUJIYAMAが弾いてみた】)

【教育に良くない?】

そして「うっせぇわ」が
子供たちの教育には悪い
という論争が起きているのだとか。

でも、この曲の歌詞って
同調圧力に対する批判が
主軸なので悪くないと思いますよ。

子供や若者や一般大衆が同調圧力に屈して
従順でいてくれたほうが都合のいい
大人にとっては
気に入らないのかもしれませんが。

だいたい、うちらが中学生の頃に
流行っていた曲も
教育に悪そうなやつ
いっぱいありましたしね!笑

「うっせぇわ」は
やさぐれているだけですけど
「ギザギザハート」は
実行型の不良ですし。

中学校では筋金入りの不良が何人か居て
強面の体育教師や技術の先生に
しょっちゅう力まかせに殴られてましたよ。

【学校で夢を削る】

https://www.youtube.com/watch?v=3x7OaFAcmE4
(ギザギザハートの子守唄 チェッカーズ 1983)

「熱い心を縛られて 
夢は机で削られて
卒業式だと言うけれど
何を卒業するのだろう」

昭和の時代から若者は
意味の無い抑圧に
反発していたわけです。
今はぶん殴られる事は無いけれども
縛りや削りは明らかにキツくなっている。

くだらない支配や抑圧から解放(卒業)し
明るく自由に夢を語れるようにするのが
大人の役目ではないでしょうか。

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する