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メールマガジン バックナンバー
284.『東京』
東京でクリニックを開業した日が
2012年の5月1日でした。
それまではずっと
長崎県の離島に
赴任しており
2002年の5月1日から
2004年の4月30日まで
の2年間は
対馬の北端にある
上対馬(かみつしま)病院
という小さな総合病院で
1人小児科医として
勤務していました。
その病院で毎月発行されていた
広報誌に連載を
させてもらっていたのですが
けっこう好き放題に
現在言っているようなことまで
書かせてくれていました。
(校閲による
訂正の要求をされたこと
も一度も無かったはず)
2005年の5月1日からは
五島列島の中通(なかどおり)島にある
上五島(かみごとう)病院という
中規模の総合病院に転勤となり
お薬やワクチンが大好きな先輩の
小児科医と2人で診療していました。
上対馬病院を去った後も
広報誌での連載を
依頼されていたので
2005年の4月号まで
1年間は毎月寄稿していたのですが
最終回で書いた内容が
前回のメルマガ『青空』で書いた
「勝者の歴史に苛まれ
騙され続けている日本人」
に関する内容でして
20年が経っているけれども
我ながら
なかなか
良いこと言っているなぁ
と思いましたので
ちょっと長めですけど
転載してみます。
ちょうど
ドラえもんの声が
大山のぶ代さんから
水田わさびさんに
変わったころなのだなぁ
ということも分かります。
これは20年前の記事ですので
文の中に出てくる「100年前」は
現在は「120年前」になります。
~~~~以下引用~~~~
【病に関してではなく
健康について知る】
19世紀の科学者である
コッホとパスツールは
結核菌の発見などの功績により
「近代細菌学の開祖」と称されています。
パスツールは「病は菌が原因である」とし
以来現在に至るまで菌を敵とみなした治療
の源を作った人物です。
しかしパスツールと同時代の科学者で
彼以前に細菌の知識を得て発酵の仕組み
も理解していたアントワーヌ・ベシャンは
「菌は結果であって原因ではない」と
主張しました。この考え方は完全に
正解とは言えないでしょうが
本当の意味での健康を考えていくと
深い示唆に富むものだという事が分かります。
べシャンは次のようにも言っています。
「疾病を引き起こす異常な状態を
調べようとするよりも、まず大切なのは
健康を支える正常な状態を知る事だ。」
【知っている事を疑う力】
この連載では健康を支える“よすが”を
提供すべく考えてきました。
目からウロコが落ちるような
インパクトを狙いながら探す題材には
毎回事欠きませんでした。
中には理解しがたい話も
あったかもしれませんが
今読み返してみても
間違った事を言っている部分は
なかったと自負しています。
ただ、今現在真実だと思っている事柄や
信念を持ってやっている事であっても
数年後へたすると数か月後には
まったくの出鱈目だった、という場合は
あるのかもしれません。
永遠の真理など恐らくはありませんから
頭を柔らかくして固定観念を打ち破る能力を
身に付けておくのも大事でしょう。
4月からのドラえもんの放送を見て
こんなのドラえもんじゃない
と言ってしまいませんように。
【皇国の興廃この一戦にあり】
今からちょうど100年前
コッホがノーベル賞を受賞した年でもある
1905年の5月27日から28日にかけて
対馬の目の前、東沖の海上で世界の戦争史に
名を残す戦いが行われました。
海外では対馬沖海戦(Battle of Tsushima
あるいはTsushima war)と呼ばれるその激突は
日本では日本海海戦と言われています。
日本の連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を
完璧に打ち破り、日露戦争の勝利を
決定付けた戦いです。撃沈されて殿崎や琴に
流れ着いたロシア兵を、島民が手厚く保護した
という話は御存知でしょう。
連合艦隊の司令長官であった東郷平八郎元帥も
武器を置けば敵も味方もないと
相手の事を気遣ったと言います。
【各員一層奮励努力せよ】
日本海海戦の話を始めたのは
5月の記念日が近いからだけではありません。
子供の明るい未来がこの日本にあるだろうか?
と考えた時、いささか不安になりませんか?
60年前に太平洋戦争で敗れた日本は
戦う事の出来ない国にされ
戦争は絶対悪だと考えるように
洗脳されました。
誇るべき自国の勝利の歴史も
「戦争をしたのだからよくない」
という理由で
称賛する事はおろか
考える事さえ止めてしまったのです。
かつて有色人種の国として
初めて白人の大国に立ち向かい
アジア人を犬畜生のように見ていた
欧米諸国に対し目に物を見せてやった
誇り高き日本人の姿は、その片鱗でも
現代の日本人に残っているでしょうか。
【天気晴朗なれども波高し】
私達は平和を唱える
無国籍地球市民になる前に
『日本人』でなければなりません。
健康うんぬん言う前に、日本の明日のために
最も重要な事です。
「科学に国境はないが、
科学者には祖国がある」
とはパスツールの名言です。
母国のしてきた悪ばかりを強調し
国民の誇りをなくす風潮によって
現在の日本は悲しいくらいの
腰抜け国家になっています。
世の中には絶対悪も絶対善もなく
全ての事には二面性があるのです。
先入観にとらわれずに、そのような
視点で歴史を見つめ、世界の常識である
「母国を愛し誇りを持つ」という
当たり前の事を皆が共有する。
そして大人は東郷平八郎ほどの、
とは行かないまでも気概や勇気を持ち
武士道の精神に倣い
闘うべきところは闘い
子供たちへの見本とならねばなりません。
見かけでは平和で裕福でも
誇りなき国民が跋扈する状態では
お先真っ暗です。
これからも真剣に考えましょう、
子供の未来を輝かせるために。
~~~~引用終了~~~~
日露戦争を
輝かしい日本の歴史
と捉えていいのかどうか
に関しては
この20年間で
考えるところが
変わってきたり
揺らいだらしている
のも確かですが
歴史や先人に学ぶべきことは
多いはずです。
島に住んでいた頃は
日曜日の13:30から
「たかじんの
そこまで言って委員会」
という番組をよく見ていました。
大阪では絶大な人気を
博していた歌手の
やしきたかじんさんが司会を
されている番組で
東京では放映されないようですが
九州では見ることができました。
8人の論客が集まって
当時は毎回
3つのテーマについて
討論するという形式で
(右翼か左翼かで言うなら)
右寄りのゲストが多い中
レギュラーの田嶋陽子さんが
唯一の左側で孤軍奮闘するという
お決まりのパターンながら
学校で習った自虐史観や
政治的な常識を
覆すような内容が
面白くて大好きで
視聴していたので
上記の寄稿文も
その影響を多大に
受けています。
たかじんさんが
亡くなった翌年(2015年)には
冠を無くして
「そこまで言って委員会NP」
というタイトルに
変更されていますが
現在も毎週放映されており
コロナ禍が始まってからは
コロナ騒ぎの異常さを指摘したり
宮沢孝幸先生を招聘して
人工ウイルスの可能性や
COVID-19ワクチンの問題点も
取り上げてくださったり
していました。
この番組に出ていた
政界に進出する前の
橋下徹さんは
海外に忖度しない
鋭い意見をズバズバと
発言されていたものですが
今や見る影もありませんね…
やしきたかじんさんが
御存命であったなら
今の世の中を
どのように
斬ってらっしゃったでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=y_oCNBTEfMo
(東京)
「いとしさも 憎しみも
すべてすべて ぎゅっと抱きしめ
祈るように今日も灯が
ともる東京」
~~~~以下告知~~~~
6月7日(土)は
埼玉県三郷市にうかがって
お話しさせていただきます。
お近くのかたは
是非ご参加ください♪
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0fVAkncEVTsi6HsS9r4dbsUMYAYvBKcKdkAy9pr1r5xNywaeDoKKVz2rvjuF4yJtBl&id=100067392978235
6月7日土曜日に開催する
「みんなのみさと勉強会」の
チラシが出来上がりました!^^!
今回は、前職で私が20年間ご指導を
いただいた眼科医で角膜診療の
世界的な権威の坪田一男先生が
来て下さることになりました。
学童期の近視の発症・進行と
太陽光のバイオレットライトの
関連を発見され、
今後の臨床応用が超期待!!の
ホットな話題です。
そして、もうひと方
全国各地の講演で
ひっぱりだこ!
大人気の小児科医・高野弘之先生
の講演も実現しました!
子育て世代の方、
お孫さんが可愛くて仕方ない方、
これから結婚される方など、
皆さん必聴です~!!
~~~~告知終了~~~~