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ひふみデイリーニュース令和3年3月5日
「すばらしき世界」観てきた。
主演は、役所広司演じる務所上がりの男。
私生児で施設で育ち、後にヤクザになり殺人事件を犯し、13年ぶりに娑婆に出てきてからの物語~
それにしても社会復帰の難しさよ・・・ヤケになるのも解かるわ。
とにかく瞬間湯沸かし器のような性格で、キレたら制御がきかない。
何回か、出てからも暴力事件を繰り返しあわや刑務所に逆戻りというシーンもあったが、それなりに支えてくれる人も現れ、その人達に支えられ、なんとか就職できたその矢先、持病の高血圧による発作であっけなく死んでしまう。
観終わった瞬間、どこが「すばらしき世界」意味解からん・・・と思ったが、
いやいや、随所にそれはあった。
その男が暴力をふるうキッカケは、弱い者イジメであったり不条理な場面に、いまの殆どの人間が見て見ぬふりをするようなことに直面するとき、損得勘定抜きにやってしまう。
そんな男の生き様を小説にしようと密着していた男や、買い物に行ったスーパーの店長、犯罪人の出所後のケアをする夫婦などなどの心からのつきあいを感じながら社会復帰できた幸せ~
あっけなく亡くなったけど、最後はそう感じながら向こうに行けたんじゃないかな。
日本人の情を思い出させる映画だった。
「すばらしき世界」は。