mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
32【すーさんの学校】受験生が幸せになる法則
数年前の話になりますが、高校を卒業し、大学に進学した教え子からメールが届きました。3月下旬に卒業した高校のイベント(卒業生の声をきく会)に代表の一人として発表したので、その内容をみてほしいということでした。内容は、高校のブログにあるということで、早速、拝見しました。
そこで、いつものメルマガに比べると少し長いですが、その一部を紹介します。本文を引用しています。
「私は推薦入試という形で受験しました。試験内容は400字と600字の小論文でした。自分は担任の先生にいつも「お前は絶対合格するから大丈夫」と言われていて、どうしてそんなに自信を持って言えるのか、いつも疑問に思っていました。その答えは、自分の準備の速さにあったということを卒業してから聞きました。
自分は決して小論文だけで合格したのではありません。普段の提出物に加え、これから入試の準備でたくさんの書類を提出したりする機会があります。自分はそれらの提出物や書類の準備など常に誰よりも早く取りかかりました。そして何事にも余裕を持って先を見据えて動いていました。こういったところも合格につながったのかもしれません。よく、受験はその人の本性が出るといいます。合格の要因も不合格の原因も意外とそういった普段の生活のなかにあると思います。
受験は団体戦だと言いますが、この受験を通して本当にまとまっていきました。その初めのきっかけとなったのが合唱コンクールでした。毎朝の歌の練習も全校で一番初めに始め、学校に文化祭の風を運び、歌というものを通してクラス全員が一つになっていくのを感じました。その後のクラスマッチも体育祭もひとつのきっかけとなりました。 3年生というのはどの行事ごとにも「高校生活最後の」という言葉がついてきます。特にこの1年を振り返ると、やはり、全力で取り組んだものはいい思い出として残っています。卒業した自分が言えることは、目の前のひとつひとつに完全燃焼していってください。
それから受験ではクラスの雰囲気というものがかなり大事になってきます。自分のクラスでは、夏を終えたころから、休みの日にも学校に出てきてみんなで勉強して、みんなでご飯を食べに行き、みんなで帰るといった光景が見られるようになりました。一人では辛いことでも、クラスの仲間がいるから乗り越えられる。受験に向けてますますクラスが一つになっていくのを感じました。試験前にはみんなからのメッセージカードをもらい、すごく力になりました。内定した生徒もみんなのために何ができるかを考え、すごく支えてくれました。こうしたことを通して、受験は団体戦だということを改めて感じました。自分の中学時代の恩師が「人生において失敗というのは存在しない。何かしら人生の肥やしになる」と言いました。結果はどうであれ、チャレンジすることに大きな意味があり、それが自分を成長させてくれるはずです。だから、失敗を恐れず、果敢に挑戦し続けてください。挑戦者の皆さんへ最後に一言。今という一瞬を永遠に刻んでいってください。そして今という時間に青春全力していってください。皆さんのこれからの活躍を期待します。」
とても重みのある言葉だと思います。全文の中には、学級担任の先生をはじめ、学校の先生達への想いが込められた内容になっています。特に、学級の担任になると、自分の家庭を犠牲にしてでも、一人一人の子どものために、必死なって関わり合っています。このような先生は、生徒一人一人の人生に影響を与える素晴らしい素敵な先生だと思います。本当に感謝の一言です。
このような素晴らしい先生達のために恩返しをするのは、立派な社会人になって、世の中のために力を注ぐことです。専門学校や大学や会社でも、希望した所に行くのは、人生の通過点です。何のために、今学生をしているのか、何のために自分はそこにいるのか、しっかり考えてください。そして、その答えのために、自分を信じて毎日を大切にしてください。