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第61話 1975年の日本食最強の5つのルール


第61話 1975年の日本食最強の5つのルール

東北大学の研究によると1960年、1975年、1990年、2005年のそれぞれの1週間分の日本食の献立を作ってマウスに食べさせたら、1975年型の食事が1番太りにくく、糖尿病や脂肪肝になりにくいという結果が出た(本間ら,2013)。

なんで1975年の献立が他の年代に比べて健康に良いのか?
いわゆる「1975年型日本食」5つのルールをわかりやすく箇条書きにすると

1)「色んな食材をちょっとずつ食べる。3品以上」
2)「煮る」を優先(「煮る」「蒸す」「生」>>「茹でる」「焼く」>>「揚げる」「炒める」は控えめに)
3)「豆製品を積極的に」「魚は毎日食べる」「海藻・野菜・きのこをたっぷり」「果物もしっかり」「緑茶を飲む」
4)調味料は「出汁」+「発酵系調味料(醤油、味噌、酢、みりん、お酒)」をガッツリ使って、「砂糖」「塩」を減らす。
5)食事形式としては、「主食(米)」+「汁物」+「主菜」+「福菜2」:一汁三菜

1975年(昭和50年)と言えばキャンディーズの「年下の男の子」がヒットし、「アンタあの娘のなんなのさ」という言葉が流行し、三木武夫が内閣総理大臣だった時代。
くそ忙しいステレオタイプの毎日の生活の中で1日3食も1975年型の日本食なんて無理だよって思うけど、やっぱり、「お味噌汁にサバ味噌煮、煮物にわかめサラダ、納豆・オン・ザライス、なんなら生卵を混ぜてTKG」という和食が並ぶ食卓が栄養医学的にも最高で、腸内細菌的にも1975年日本食はプラス効果がある。

アントニオ猪木のパクリだけど、確かに元気があれば何でもできる。
現代社会のストレスにワン・ツー・パンチ。腸内細菌を味方につけて1,2,3サラダー!

文責
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川野浩志(獣医学博士)
日本獣医皮膚科学会 認定医
藤田医科大学医学部 消化器内科学講座Ⅱ 客員講師




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