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第73話 株式会社 免疫

株式会社 免疫
(ボディ警備セキュリティ会社)

代表取締役社長:あなた

本社所在地:腸管(小腸パイエル板)
社員:免疫細胞(生まれ故郷の骨髄から生まれた白血球)

人事
常務取締役(司令塔であるT細胞)
本部長(実行部隊であるB細胞、キラーT細胞)
平社員(バトロール部隊であるNK細胞、マクロファージ、好中球)
監査役(鑑識役である樹状細胞)

事業内容
不審者(ウィルスや細菌)が体内に侵入すると速攻で対応する攻撃事業部(炎症)
不審者(ウイルスや細菌)を排除し終えると、攻撃をストップさせる撤収事業部(抗炎症)
攻撃(炎症)と撤収(抗炎症)のバランスが崩れる免疫暴走(サイトカインストーム)が起こり、正常な細胞まで破壊します。ボクシングで例えると、ボクサーが対戦相手だけでなくレフリーも殴り倒す状態

スタッフ募集内容
資格:免疫細胞(出身が骨髄)
勤務時間:24時間365日
勤務地:70%小腸
休日:なし

業務の流れ
口から肛門までホースの様に繋がっている消化器官は、常に犯人(細菌やウイルス)が侵入するリスクがあり臨戦態勢で警備をする必要あり
その役割を「腸」が担っていて、担当する免疫細胞の約60%~70%が集中していると言われいる。
飛行機に乗る時にナイフやカッターなどの危険物を所持していると保安検査を通過できないように、腸での保安検査に当たるのがパイエル板(リンパ組織)。
腸内細菌やウイルスなど通過した標的が有害(敵)か有用(味方)か?乗るか?反るか?を検査員(樹状細胞)が判定して免疫細胞(T細胞)に教える。
つまり検査員(樹状細胞)は「あなたは敵ではないですよ」「あなたを攻撃しますよ」と「敵」と「味方」を判別し、さらに味方には攻撃しないように教育している。
犯人(細菌やウイルス)の情報は免疫の“司令官”である常務取締役(T細胞)に伝えられ、常務取締役(T細胞)は、“殺し屋”の本部長(キラーT細胞)にミサイル(抗体)を作らせて犯人をズバッと殺す。
この様に腸の保安検査場であるパイエル版では免疫システムが今この瞬間も休みなく稼働し、また社員である免疫細胞が全身に配備され、あらゆる免疫機能が複雑に繋がって弊社はあなたの身体を守ってる優良企業。

このようにウイルスや細菌が体内に侵入すると免疫システムが作動する。
でも除菌クリーナーやアルコール消毒で99%のウイルスと細菌を殺菌してるのは
味方を後ろからナイフで斬りつけているようなもの
全身に配備された免疫システム(正常細菌そう)は日常的にウイルスやバクテリアと出会い実地訓練(免疫応答)を繰り返している。
例えば皮膚には連鎖球菌やブドウ球菌がいる。
全ての連鎖球菌やブドウ球菌が悪いわけではない
つまり、毒性が強くないバクテリアは我々の仲間であり友達であり戦友だ。
逆に毒性の強いバクテリアから空母「あなた」を守ってくれているってわけ
赤ちゃんが生後3−6ヶ月の間に日和見感染に弱いのは援護射撃をしてくれる正常フローラが少ないからです
戦友(正常フローラ)を増やせ!


株式会社 免疫の強み
1)病原菌やアレルゲンの体内侵入を止めて迎撃ミサイル(抗体)で応戦するパワー
2)入り口で殺傷するパワー
3)深く侵入した時に免疫細胞がスクラムを組んで沈静化させるパワー
4)体内で育つ悪性細胞を発見するパワー
5)敵か味方かを見抜くパワー
6)戦場となった場所(病巣)の後始末(掃除)するパワー
7)戦場となった場所(傷口)を元通りに修復パワー
8)落ち込んだ体力や気分を元通りに復元するパワー
9)テロリスト(ガン細胞)を監視して殺傷するパワー



あとがき
このメルマガのコンセプトは、「診察室では話しきれない情報を伝える」で、「ヒトとペットの健康に関わるイケてる研究論文を独断と偏見でピックアップしておじいちゃんでも理解できる言葉で噛み砕いてわかりやすく表現すること」にコミットします。情報量がかなり多くて1度読んだだけでは100%の理解は難しいと思います。仮に10%しか理解できなくても次に読んだり聞いたりした時に点と点が繋がって線になる時がいつか来るので心配しないで下さい。
特に腸内細菌と口腔内細菌と皮膚細菌にググッとフォーカスし、鋭くザクッとメスを入れます。特に免疫細胞の70-80%が配備されている腸管は脅威となる病原体との主戦場となる。動物病院でアレルギーのペットを毎日診断・治療して、課題はやはり「慢性炎症のコントロール」と「フリーラジカルの制御」だと考えています。

犬アトピー性皮膚炎の治療戦略として「プロバイオティクス(有益な生きた細菌)/プレバイオティクス(有益な細菌のエサ)を用いた補完治療法の確立」
を目指しています。この治療介入は薬物と違ってリスクは全くないか、あったといても無視できる程度です。
実際に臨床現場の最前線で、有効な菌を与え(プロバイオティクス)、その菌を育てる(プレバイオティクス)ことで腸壁に住む細菌のアンバランス(dysbiosis)を元に戻すと痒いという症状が結構改善していく動物たちを目の前でみて、やはりそのキープレイヤーとなるのは菌だと感じています。
口から入り胃を通過して腸管内を移動し、定住せず短期間だけ“宿泊”し、腸管の動きに合わせて移動しながら、その一瞬一瞬で任務を全うして勇敢に戦死するエキサイティングなビフィズス菌や乳酸菌。
まだ絶対的正解はないが、実際に決定打となり裏打ちする研究結果がはっきりとそれを証明している。特に脅威となる皮膚のブドウ球菌や口腔内のグラエ菌に対して殺菌という空爆で有用菌まで爆撃することのないように静菌制御して、一生懸命育てた菌の邪魔をしない世界を目指します。

動物達の腸管内や皮膚表面に暮らす細菌たちの潜在能力を理解せ

そんな想いを高速道路サービスエリアに設置されて、「コーヒールンバ」の曲にのせてプチ贅沢なコーヒーが出来上がるまでの時間でも読めるくらいにギュッとコンパクトにまとめて発信します。この記事が誰かの目に留まり、アレルギーで痒がる世界中のワンちゃんと猫ちゃんへの恩送りとなりますように…



文責
川野浩志(獣医学博士)
日本獣医皮膚科学会 認定医
藤田医科大学医学部 消化器内科学講座 客員講師
東京動物アレルギーセンター
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名古屋動物アレルギーセンター
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