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第77話 もし腸内細菌に言葉があったら何を伝えたいか?


第77話 もし腸内細菌に言葉があったら何を伝えたいか?

特定の細菌が病気に関わってんじゃね?って腸内細菌が注目されて世界的に研究がガンガン進んでいる。
例えば、胃炎・胃癌の原因は99%がピロリ菌であることは証明されているし、アトピー性皮膚炎患者の90%以上で黄色ブドウ球菌(S.aureus)が皮膚から検出されれている。
その他、
・関節リウマチ→コプリ菌
・脳出血→ミュータンス菌
・大腸癌→フソバクテリウム(口腔内細菌)
・肝臓がん→C 型肝炎ウイルス感染
・子宮頸がん→ヒトパピローマウイルス感染

一方で、病気の多くは特定の細菌が原因というわけではなく、腸内細菌のバランスの乱れ(ディスバイオシス)も関係しているようだ。
ただ「あなたの腸内細菌が悪いから病気になった」と言うのもおそらく違っていて、むしろ「腸内細菌達がバランスを変えてまであなたの中の健康を守ろうとしてくれた」と考える方が腑に落ちる。

動物病院の診察室で腸内細菌の話をすると、「どの乳酸菌が最強ですか?」とよく質問される。
答えはズバリ、「あなたの腸内に既に住んでいる細菌たちが最強です。」

理由は、あなたの腸内にもともと住んでいる細菌たちは、空港の保安検査をパスしてハイジャック犯やテロリストではないと認定されたように、体内の保安検査(免疫)をパスして体内に残ることを許された選ばれた細菌であり、さらに腸内のライバルとなる細菌たちとエサの争奪戦に負けず、過酷な生存競争に勝ち抜いて選抜された優秀な細菌だからだ。

企業社会と同じで、いわゆる有名大学卒業のエリート社員だけでは会社は成り立たず多様性が求められるように、腸内社会においても選抜されたエリート細菌だけを”新規採用“して外から足しても周りの腸内細菌とのバランスが悪いとなかなか力を発揮しにくい。
ジャイアンもいてのび太もいてスネ夫もいるから成り立つドラえもんの社会と同じだ。

外から摂取した乳酸菌サプリメントは、口から入り胃を通過して腸管内を移動し、定住せず短期間だけ“宿泊”し、腸管の動きに合わせて移動しながら、その一瞬一瞬で任務を全うして勇敢に戦死して最終的には3〜5日くらい滞在して、あとはうんちになって撤退する。
つまり、数日で出ていくから乳酸菌は毎日飲まなきゃ意味がない。
仮に毎日外から何100億個の菌をとったとしても、腸管内に住んでる細菌の数は100兆個以上存在するがわかっていいるので、胃酸に殺されなかったとしてもほんの0.0001%と誤差範囲で体勢を崩すほどのインパクトはまずないだろう。
一方、何十年もあなたのお腹に住み続けている腸管内の細菌は、あなたの免疫細胞からも”永住”の許可をもらい、住民票を持った常在菌であり、実は最も安全であなたにとって相性が良いのでしっかりと育てる必要がある。

だから腸内細菌理論で最も大切なことは、あなたの常在菌が何を食べたいか?
野菜やでんぷんを食べない人の腸に住んでいる常在菌に言葉があればおそらく「俺たちは元気になって増えたいけど、なかなか食べたい食事を摂ってくれねぇんだよ」とイラついて、「俺たちがいるのに何で新卒採用して新しい乳酸菌ばっか飲んでるんだよ!」ってブチギレてちゃぶ台をひっくり返しているかもしれない・・・



あとがき
このメルマガのコンセプトは、「診察室では話しきれない情報を伝える」で、「ヒトとペットの健康に関わるイケてる研究論文を独断と偏見でピックアップしておじいちゃんでも理解できる言葉で噛み砕いてわかりやすく表現すること」にコミットします。情報量がかなり多くて1度読んだだけでは100%の理解は難しいと思います。仮に10%しか理解できなくても次に読んだり聞いたりした時に点と点が繋がって線になる時がいつか来るので心配しないで下さい。
特に腸内細菌と口腔内細菌と皮膚細菌にググッとフォーカスし、鋭くザクッとメスを入れます。特に免疫細胞の70-80%が配備されている腸管は脅威となる病原体との主戦場となる。動物病院でアレルギーのペットを毎日診断・治療して、課題はやはり「慢性炎症のコントロール」と「フリーラジカルの制御」だと考えています。

犬アトピー性皮膚炎の治療戦略として「プロバイオティクス(有益な生きた細菌)/プレバイオティクス(有益な細菌のエサ)を用いた補完治療法の確立」
を目指しています。この治療介入は薬物と違ってリスクは全くないか、あったといても無視できる程度です。
実際に臨床現場の最前線で、有効な菌を与え(プロバイオティクス)、その菌を育てる(プレバイオティクス)ことで腸壁に住む細菌のアンバランス(dysbiosis)を元に戻すと痒いという症状が結構改善していく動物たちを目の前でみて、やはりそのキープレイヤーとなるのは菌だと感じています。
口から入り胃を通過して腸管内を移動し、定住せず短期間だけ“宿泊”し、腸管の動きに合わせて移動しながら、その一瞬一瞬で任務を全うして勇敢に戦死するエキサイティングなビフィズス菌や乳酸菌。
まだ絶対的正解はないが、実際に決定打となり裏打ちする研究結果がはっきりとそれを証明している。特に脅威となる皮膚のブドウ球菌や口腔内のグラエ菌に対して力ずつのアプローチ・抗菌薬による殺菌という空爆で有用菌まで無差別に爆撃することのないように静菌制御して、動物達の腸管内や皮膚表面に暮らす細菌たちの潜在能力に期待するとともに、一生懸命育てた菌の邪魔をしない世界を目指します。
そんな想いを高速道路サービスエリアに設置されて、「コーヒールンバ」の曲にのせてプチ贅沢なコーヒーが出来上がるまでの時間でも読めるくらいにギュッとコンパクトにまとめて発信します。この記事が誰かの目に留まり、アレルギーで痒がる世界中のワンちゃんと猫ちゃんへの恩送りとなりますように…

文責
川野浩志(獣医学博士)
日本獣医皮膚科学会 認定医
藤田医科大学医学部 消化器内科学講座 客員講師
東京動物アレルギーセンター
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