東京動物アレルギーセンター

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第26話 犬アトピー性皮膚炎に対する糞便移植療法

東京動物アレルギーセンターでは犬アトピー性皮膚炎に対する抗微生物戦略として、 
1)乳酸菌マッチング検査に基づくオーダーメイド乳酸菌療法(n=112)
2)経口糞便移植療法(n=12)
という2つの治療オプションを提案しています。

糞便移植療法に関してはデータ解析と論文作成のために募集を止めていましたが、東京農工大学と共同で行ったパイロットスタディー(n=12)での有意差のある結果を踏まえて、第2期試験を開始するためエントリーを再開することになりました。

この臨床研究の目的は、経口糞便移植療法の有効性の評価とメカニズムの解明です。薬物に頼った対症療法ではなく、腸管免疫に介入して犬のアレルギー性皮膚疾患の根治療法を目指すという北極星に向けてネクストステージへ突入します。その延長線上には獣医療業界とヒトの医療業界のボーダーを超え、ヒトの花粉症や掌蹠膿疱症などの免疫疾患への予防と治療に貢献できれば最高です。
詳細は個別にお伝えしますので、次世代のアトピー性皮膚炎の犬を救うための臨床研究にお力を貸していただける方からのご連絡(dvm_kawano@vet.ne.jp)をお待ちしています。

東京動物アレルギーセンター
センター長 川野浩志 

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