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ひふみデイリーニュース令和4年5月14日
若手に仕事を手伝ってもらえてるので、超ヒマで本をたっぷり読めた。
西郷南洲遺訓より~
鳥羽伏見の戦いで明治政府vs幕府軍において庄内藩は最後まで頑強に戦ったがついに降伏した。
新政府軍薩摩藩の黒田清隆は、西郷の指示で、
「戦いは勝てばもうそれでいいよ。あとは同じ日本人・・・。
新しい日本をつくる同志。もう敵でも見方でもない」
と、寛大な措置をとった。
西郷は、鳥羽伏見の戦いに始まって五稜郭の戦いで終わった戊辰戦争は、日本を再生するための”義”の戦いだったはずだよね。
けれど、その戦いで出来上がった新政府が、時代の出発点という大事な時期に、豪邸に暮らし、高価な服に身を包み、美しい女性を愛人にし、そして関心があることと言ったら個人の財産を築くことばかり・・・なんのための明治維新か、本来の理想を達成することなど、とてもおぼつかないよ。
と、嘆いている。
国民もその真似をして、どんどん拝金主義に向かっていったらどうやって国を維持すればいいんだい!?
今だけ、金だけ、自分だけ~西郷南洲の杞憂がいま現実化している日本。
道義を守ろうとして戦って死んでいった真に武士道精神を持っていた先人たちに申し訳ない。
武士道とは、公共のために忠義を尽くす道であり、藩主に尽くすことではない。