mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
291【すーさんの学校】「お互い様」で共生の精神を
「人が困っている時は助けてあげなさい。」
誰でも、小さい頃からしつけられてきた言葉です。
これは、人として当たり前のことですよね。
組織の中で誰かが、上手くいかなかったとき、その人の気持ちを考えて、みんなで知恵を出し合って、同じ方向に進みます。
これがチームを強くして一つにします。
そして、その人が「すいません、ありがとうございます」と言ってきたときに、「お互い様ですよ」といいます。
お互い様という言葉を調べていたら、こんな話が「長野県民共済」のページに載っていました。
ピカッ、ゴロゴロゴロッ--。
突然の雷雨で塾から戻ってきた娘が持っていかなかったはずの傘を手にしていました。
ニコニコ顔、しかも、洋服も濡れていません。
「あのね、急に雨が降ってきたから、駅前のパン屋さんの軒先で雨がやむのを待っていたの。
そしたら、知らないおばさんがこの傘を使いなさいって」
「まあ、親切な人ね。で、ちゃんとお礼は言えた?」
「うん、ありがとうって言ったよ。
それで、どこに返しに行けば いいんですかって聞いたら、
おばさんもこの前、通り雨にあって、もらった傘だから。
お互い様だからいいよって。
ねえ、それってどんな意味なの?」
「お互い様はね、日本人がずっと大切にしてきた優しい心なのよ。
困っているときはお互いに助けあうのが当たり前。だから気にしないで、ってことかな」
「でも、私はおばさんを助けたことないよ。今日初めて会ったもん」
「そうじゃなくて、世の中全体のことを言っているの。
知らない人でも、親切にしてもらうときがあるんだから困っている人がいたら、助けたり、譲ったりしましょうということなの。
助けてもらった人が感謝の気持ちを忘れずにいて、目の前に困った人がいたときに手を貸してあげれば、みんながみんなやさしい気持ちで暮らせるでしょ」
「ふうん、じゃあ、今度は私が誰かを助けてあげる番なんだね」
まだ幼い娘が、お互い様の意味を正しく理解できたか分かりません。
それでも、人と人とのつながりの大切さを感じて、助けあいの心が育ってくれたら、親としてこんな嬉しいことはありません。
どなたか知らないけれど、感謝しなくちゃいけないな。
そんなことを思いながらベランダに出ました。
雨上がりの空にかかった大きな虹を見ていると、娘がつぶやいた。
「お母さん、お互い様ってなんだかいい言葉ね!」
おばさんも素敵だが、このお母さんもすごいと思いました。
私たちは、知らない人に支えられたり、知らない人を支えたりして生きています。
人は「お互い様」という助けあいの心でつながっているのです。
江戸時代、「ありがとうございます」と言われたら、「お互い様」と言ったそうです。
生きているすべての人が気持ちよく生活してために、やらなければならないことをしただけという、共に生きているという、共生の精神そのものです。
そして、この「お互い様」を支える最大の力が、笑顔だと思っています。
相手に不安な気持ちを持たせないように、笑顔で「お互い様ですよ」と言いましょう。
日本人として、いつまでも大切にしたい言葉の一つですね。!(^^)!