mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
262【すーさんの学校】感謝が足りないと気づかされた
神社に行ったその日は、多くの人が参拝に来ていました。
前を歩いていた若い女性の人でした。
鳥居のところで頭を下げました。
しばらく見ていると、門のところでも頭を下げました。
その当時は「えっ」と思いました。
人が多いにも関わらず、普通に頭を下げる姿に、新鮮さを感じました。
今では、当たり前になりましたが・・・。
学校では、生徒に色々話しをします。
その中に感謝の話しも、もちろんあります。
感謝とは、ありがたいと思う気持ちを表すことで、また、その気持ちです。
そして、この感謝する事の大切さをこれまで多くの生徒に話しをしてきました。
でも、この若い女性の姿から、自分にはまだまだ感謝する心が足りないことを気付かされました。
感謝するというのは、主に人に対しての話しが多いのですが、実はそうではなく、私たちの周りにあるすべてのものに感謝する心が必要です。
しかし、生活の中に当たり前にあると、そのことになかなか気が付かないものです。
例えばこんな話しです。
野球ボールが1000個あったとします。
一つ無くなっても、まだ999個あります。
だから、その一個を探す時、気持ちをこめて本気で探すことをしません。
しかし、これが、二つになったとき、あと一つしかないと思うと一生懸命にさがします。
そして、一個になると、もう必死です。
探しているのは、同じ野球ボール1個です。
日頃から、感謝の気持ちが育っていれば、例え999個まだあったとしても、大切に使うことをすると思います。
それを指導するのが大人の責任です。
こうやって、感謝の心に気が付くのは、悲しいことにそれを失ったときや故障して使えなくなったときです。それでも、不平不満を感じて口に出したり、すぐに、新しいものをそろえようとする人は、人として成長することがなかなかできないと思います。
世の中が本当に便利になり豊かになった思います。
でも、それに感謝することが出来なくなっているのも事実です。
食べ物だって、平気で残す人がいます。
バイキングで、食べきれないのに、持ってくる大人もいます。
宴会が終わると、手の付けられていない料理もたくさんあります。
どれだけの人の手が加えられて、そこに料理が並べられたのかと思うと悲しくなります。
人は、誰でも人や物に感謝することは知っています。
ただ、その気持ちがどのような形で表現されるかだと思います。
人は一人では生きていけないのですから・・・。
神社で頭を下げる女性に会っていなければ、ここまで、考えることもなかったと思います。
まだまだ、感謝する心が足りないと気が付かされ、気持ちを新たにスタートラインにたった一日になりました。!(^^)!