ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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254【すーさんの学校】時間をかけてでも

 パソコンを使えば簡単にできることですが、時間をかけてでもどうしてもしたいことがあったりします。
手書きの宛名です。
もらった人が、どんな気持ちでその宛名を見るのかを考えるとどうしても、手書きでかきたくなります。
 学校に送られてくる郵便物やメール便のほとんどが、パソコンで打たれシールになったものばかりです。
これは、業務的に送られているのがよくわかります。
効率的なことを考えると仕方の無いことだと確かに思います。
それでも、手書きのものがあると、何となくホッとします。
 入学式や卒業式には、転出した職員や恩師など生徒に関係したところから、祝詞がたくさん送られてきます。数にしてみれば20前後でした。
これぐらいの数であったら、お礼状の宛名を手書きで書いてもそんなに時間のかかるものではありません。
確かに、宛名をパソコンに入力していれば、もっと、早い時間に仕事を済ませることができます。
 入学した生徒に対し祝詞をいただいた小学校の先生方には、お礼状の内容もこだわりたいものです。
一般的に決まった、見ても見なくても良いお礼状では、想いを込めていただいた祝詞に対して申し訳無いとおもっています。
そこで、お礼状には写真を入れるようにしました。
それも、学級ごとに撮った写真です。
新しい制服を着た生徒の写真を見てほしいからでした。
 時間をかけてでもしたいことが、もう一つあります。
それは、封筒の裏です。
封筒の裏には何も書かれていないのが一般的です。
その空いているスペースを利用することで、もらった人が喜んでもらえることはないかと考え、筆文字を使って言葉を書きました。
確かに、時間はかかります。
それを、もらった人がそれを見て、笑顔になってもらえると、お互いが幸せを感じることが出来ると思います。
 凄いことをしているとは思っていません。
相手に幸せを感じて欲しいと思って書いているだけです。
プライベートで送られてくる封筒には、宛名はもちろんのこと、裏にまで想いの込められた文字やメッセージがギッシリ書かれています。
学校現場では、同じようなことをするにしても、失礼にならないかと思ったり、誰もしていなかったので、気が付かなかっただけのことです。
 時間をかけてでもしたいこだわりは、誰にでもあると思います。
どうせ、時間をかけるなら、相手が喜ぶことを考えてしたほうが、ワクワクします。
 そして、人に笑顔が生まれ、少しでも幸せを感じてもらうことができれば、周りから、どんな風に見られようとも、時間をかけるだけの意味がそこにあると思います。
 何でもいいから、世のため人のためにできること。
 時間をかけてでも、自分にできこと。
そんなことが何かないのかを探してみるのもいいかもしれませんね。!(^^)!

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