ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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250【すーさんの学校】授業に関係ない今日の話

 もう10年ぐらい前に、岐阜の高校で指導している先生が作成した「今日の関係ない話 ~しあわせのたね~」という小冊子が送られてきました。
授業の始まるときに毎回話しをしていた「しあわせになる話」をまとめたものです。
生徒をしあわせにするために、人として必要なこと、大切な事、そんな考え方の話しがまとめてありました。
 ここで、授業中に良いか悪いかは別にして、授業は大事であることは、誰だって理解しています。
その授業のはじめに、授業に関係のない話をすると教科の指導する時間が減ってしまうので、授業に関係のない話をするといけないと思う人がいるでしょう。
でも、中学校では、教科ごとに先生が変わるので、それぞれの先生たちが持っている話しを子どもたちにしてあげることは、とても大事な事だと考えています。
 この小冊子を読んで、私が現役の頃、早速、授業の最初の5分間で、「授業に関係ない、しあわせになる話」を始めました。
生徒には、毎回の授業で最初の5分、話しをすることと、学力は、100%保障すること等を約束しました。
授業には関係ない話しでも、子どもたちの身体の中に、何の為に学校にいくのかとか、しあわせて何なのか等、前向きになる考え方がインプットされる自信もありました。
 インプットされた子どもはその気になって、学ぶことの大切さと楽しさを実感することができるようになります。
すると、学力も心も体力も向上するというわけです。
 話しをする内容については、5分できちんと終えるように、けじめを付けるために、タイマーを準備しました。
そして、「今日の関係ない話し」と言って、タイマーを押します。
生徒に、5分でプレゼンをするので、話し手としても、構成をし、落としどころを考えていかないとなりません。
時間をオーバーしたり、短かったりしても駄目だし、間違っても、押しつけにならないようにしなければなりません。
手帳には、話しをした内容を記録しておきました。
週に3回の授業なので100以上は話しができることになります。
 子どもたちに言っていることの一つに、インプットしたことをアウトプットすることを進めていました。
自分のものだけにせずに、親とか友達に話しをして、生徒の周りにもしあわせを広げたいからです。
そうすることで、生徒自身の自信にもなるからである。
 授業よりも、関係ない話しを楽しみにされると悲しいものがありますが、授業に関係ない話しでも、人生という長いスパンで考えれば、授業とリンクしていることに気が付くはずです。
 人生は、一生が学びの場です。
いつになっても、いくつになっても学び続けることが人生を楽しくしていくと信じています。
 生徒に授業に関係ない話しをすることは、自分にとっても学びの場となりました。
話しをすることに満足することなく、すべての子どもたちが、今から、これから、もっとしあわせになるための道標になればいいと思っています。
 大事なことは、実践であることも、もちろん伝えていました。!(^^)!

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