ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

249【すーさんの学校】明るく元気な返事「はい」

 気持ちよく仕事をすることの基本の一つに、「大きな声でのあいさつ」と「元気で明るい返事」があります。誰もが気持ちよく仕事ができる環境にするための"基本中の基本"です。
出勤してきたら、登校してきたら「おはようございます!」と笑顔であいさつを交わします。
誰かに呼ばれたら「はい!」と気持ちよく返事をします。
 何度も同じようなことを話し、書いたりしてきました。
出来ていれば、同じことを繰り返すことも無いでしょうが、年度がかわり、環境も変われば、変わってはいけないことさえ、変わってしまうこともあります。
 特に「はい」という返事は、職場や学級、家庭の雰囲気さえ変えてしいます。
そう思いつつ、以外と返事ができていないのが家庭の中です。
家庭では親が「返事は」っと注意をしてもらえます。
学校でも、生徒には指導ができます。
しかし、社会にでると、「返事は?」という指導ができずらくなります。
だから、研修や通信等で基本的な事に気付かせるようにしています。
 ある企業での新入社員研修の話しです。
 ここでも気になったのは、彼らが返事をしないことだったそうです。
この会社の新入社員はやる気に満ちあふれ、研修の最終日に取り囲まれて質問攻めにあったらしいのです。
その中で、こんな質問がありました。
「社会人の先輩として僕たちに何かとっておきのアドバイスを下さい。
これだけはやった方がいい、ということを教えていただけますか」と。
 そこで、初日からずっと気になって、何度も注意していた返事のことを再度述べたそです。
「本当に基本的過ぎて『なあんだ』と思うかもしれませんが、実は何よりも大切なことを言いますね。
皆さん、名前を呼ばれたら、『はい』と元気よく返事をしてください。
これから配属先に行って、上司や先輩から何度も呼ばれると思いますが、その都度、元気に明るく『はい』と言って立ち上がってください。
それを続けることがきっと自分自身のためにもなると思いますよ」。
 すると、彼らは黙ってうんうん肯いているので、「ほら、こういう時も返事でしょ?」と促すと、「はい!」と言ってくれたそうです。 
  『人材教育コンサルタント田中 淳子』より
    
 部活動の指導をしていたとき、返事をさせるのに苦労しました。
一番は、タイミングでした。
生徒は、どこで、「はい」と言っていいのか分からないようでした。
だから、顧問は、最後に「分かった」とついつい言ってしまうのです。
それでも、きちんと返事ができている部活動もたくさんありました。
そして、そんな部活動の部員は、いつも活き活きしていました。
 いつも心の明るい人は明るい返事ができます。
感謝と思いやりのある人も明るい返事ができます。
明るい返事をするとその場の雰囲気が明るくなります。
だから明るい返事をする人は好かれるし、応援をしたくなります。
相手の気持ちを大切に考えている時は必ずよい返事ができるものです。
「はい」という返事には、その人の人格や教養さえ感じることができるのです。
 社会人になって、返事のことを色々言われる前に、家庭での躾けの一つとして、きちんと返事ができるようにしたいものですね。
 学校も同じで、卒業させるときには、気持ちの良い挨拶と返事は身に付けさせたいです。
一生の宝物を身に付けることにもなります。
 人として、応援してもらえるようになって欲しいし、そのことで、幸せになって欲しいからです。
 何より、明るい元気な返事は、心を暖かくします。
さあ、今日も元気に明るく「はい」!(^^)!

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する