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248【すーさんの学校】「絵手紙」によせて
絵手紙を授業に取り入れている大学があります。
その大学の先生の話を聞きました。
ある看護師が「絵手紙」を教えて欲しいとやってきました。
理由は、患者が「絵手紙」を教えて欲しいということを頼まれたのだそうです。
「ごめんさない、私できません」と断ることだってできました。
だけど、この看護師は、病院を出ることができない患者を幸せにしたいという想いから、「絵手紙」の学習にやって来たのでした。
「絵手紙」はどちらかと言えば、若い人達には縁の少ないものだと思います。
しかし、これが、最近、見直されて、若い人達でも学ぶ人が増え、新しいアイデアで人を喜ばせてくれるようにもなっています。
大学の講座で絵手紙を始めたときの受講生のほとんどは、留学生だったそうです。
日本の文化を学びたいという理由でしょう。
やり始めると、色々素敵な事や人として大切な事が分かってきました。
そして、この講座を大学に広めるようになっていったのだそうです。
「絵手紙」は、絵のある手紙という意味です。
絵手紙には、決まったかき方も形式もありません。
書き方に工夫はいるものの、自分が感じたことを、感じたままに自由にかけばよいだけです。
絵手紙の大事なところは、「ヘタでいい、ヘタがいい」。
心を込めて一生懸命にかいたものは、相手の心を打つということです。
上手にかこうとは思わないで、その人らしさが出ればそれでいいのです。
また、下書きをしたり他の紙に練習をしてからかくということはしなくても大丈夫です。
いつでも本番だから、絵手紙には、失敗という考え方はありません。
お手本がないので、自分の目で見たものをかけばいいだけです。
じっと見つめて、筆先に集中し描き上げることで、集中力も身に付けられます。
さらに、文章力も身に付きます。
季節を想い、自然を大切にします。
相手のことも想い考え、文をつくっていきます。
言葉ではなかなか言えないことだって、文字を通して、素直に言うことができます。
このような技術を身に付け、心を込めて絵手紙を書けるようになると、趣味の世界がビジネスでも生かせるようになります。
お世話になったり、名刺交換した相手に、感謝の気持ちとして、手作りの絵手紙をおくることができるようになります。
いただいた方も、その葉書をオフィスやルームに飾ってもらうことが出来れば、職場の雰囲気さえ変わります。
素敵な心を届けることで世界は広がるばかりです。
想いがいっぱいにつまった絵手紙を誰かに送ってみませんか。!(^^)!