ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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243【すーさんの学校】"人"としての生き方  (「十善戒」を通して)

 日々の生活信条として、反省の基準とするものがあるります。
「十善戒」といいます。
「十の項目よりなる善なる戒め」で、仏教における十悪を否定形にして、戒律としたものです。
江戸時代の後期の徳僧、慈雲尊者によって広く宣揚されました。
確かに、仏教による話しではありますが、宗教 というよりもむしろ、"人"として踏み行うべき道として、考えた方がスッキリしています。

  「十善戒」
 一、不殺生(ふせっしょう)
  すべての生きものの生命を大切にし尊重します

 二、不偸盗(ふちゅうとう)
  他人のものを盗みません

 三、不邪淫(ふじゃいん)
  道にはずれた性的関係をもちません

 四、不妄語(ふもうご)
  嘘いつわりを言いません

 五、不綺語(ふきご)
  心にもないいいかげんなことを言いません

 六、不悪口(ふあっく)
  人の短所を言って傷つけるような悪口を言いません

 七、不両苦(ふりょうぜつ)
  人を中傷するような陰口を言いません

 八、不慳貪(ふけんどん)
  けちけちと物を惜んだり、むさぼり求めません

 九、不瞋恚(ふしんに)
  憎んだり怒ったりしません

 十、不邪見(ふじゃけん)
  よこしまな誤った考えをしません


 「善」は、「結果として自らに安楽をもたらす行為」を意味し、「戒」というのは、みずからが決心して自発的に行うものだそうです。
よって、みずからの意志で行われるものであって、誰かに言われて、他者から強制されて、イヤイヤやるようなものではありません。
 人は、自分に対して不利なことがあると、何もかも人のせいにしてしまうことがあります。
時には、指導したり、忠告したりと相手によっては、必要なこともあるかもしれません。
 しかし、日常生活の中においては、「十善戒」を心がけて生活していくと、人として素敵な人生を歩んでいけるような気がします。
 人が嫌になるような言葉を発したり、思ったり、表情に出すだけで、自分までもそんな気持ちになってしまいます。
もったいない。
 それよりも、「十善戒」を心がけながら、どうしたら、人が嬉しくなったり、楽しくなるのかを考え、行動に移していった方が、人生幸せな生き方ができると思うのです。!(^^)!

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