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メールマガジン バックナンバー
242【すーさんの学校】「やりきる」ということ
仕事というものには、与えられた仕事もあれば、自ら見つけ出す仕事もあります。
与えられた宿題もあれば、自主的に課題を見つけ学び続けることもあります。
どちらにしても、中途半端に終わらせることなく、「やりきる」ことが大事です。
与えられた仕事についての考え方も人それぞれです。
「どうせ、自分のことではない」と考えるのか、「これを、人が喜ぶようにしよう」と思うのか、「これを、納得するまでやろう」と思ってするのか、仕事を終わらせた時の結果は同じでも、自分の人生の中では、全く違うことになっています。
仕事を納得するまでやろうとすると、二つのことが見えると思います。
一つは自分、そしてもう一つは相手です。
自分が納得するまでやったとしても、相手から見れば納得でき無いこともあります。
しかし、相手が納得できるまでやろうとすると、自分に納得できないと相手に納得させることはできません。
こうやって、相手と自分の相互関係が納得できるように終わらせることが「やりきる」という事だと思います。
目の前に困っている人がいれば助けてあげたくなります。
困っていることの内容にもよりますが、人を助けるというのは、人としての心情です。
その目の前で起こっていることをやりきることが大事だと思います。
やりきったら、やりきった人にしか見えないものが見えてきます。
やりきることで、次のステージが大きく開かれるのです。
自分が「やりきった」かどうかは、人が評価してくれるものだと思います。
それでも、自分の中で100%の力を発揮することが出来たかという、自問自答はしなければなりません。
他に方法はないのか、もう工夫することはないのか、これで相手が本当に喜んでくれるのか等です。
そして、やりきることによってご褒美が与えられます。
喜びという幸せなご褒美です。
自信と信頼という、人として誇れるご褒美です。
その人にしか見ることの出来ない素敵な景色です。
2013年4月に一人の素敵は俳優が逝ってしまいました。
三國連太郎さんです。
歩んできた人生は、「折れない芯があれば揺らぐことはない」という人生だったと言っています。
もう、名演技を見ることは出来ませんが、日本人の心の中で、いつまでも生き続けることでしょう。
きっと、人生の最後で誰にも見ることの出来ない素敵な景色を見ることができたと思います。
人生を完全にやりきった生涯であったでしょう。