ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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239【すーさんの学校】感謝を伝えるということ

 学校で話しをする話題の一つに、「感謝」という言葉があります。
この感謝の話しをする時は、部活動のお別れ会や卒業式の日に学級で話すことが多いです。
「今までお世話になった保護者や支えていただいた方へ感謝しましょう」という話題です。
また、学校で行事がある時に、頑張った生徒への感謝の話しをすることもあります。
 4月になると学校だけではなく職場でも新年度がスタートすることろが多いのではないでしょうか。
学校では部活動も新入部員が加わりスタートします。
しかし、最初に生徒に伝える話しで、感謝のことを話題にすることはあまりありません。
今日はそのお話です。
感謝の話をするにしても、「こうやって巡り会えたことや部活動が出来ることに感謝しましょう」という程度です。
私自身、深く話しをすることは少なかったと記憶しています。
話題的には「夢」や「目標」「目的」の話しが多くなります。
 しかし、最初だからこそ、感謝ということを真剣に話しをしてあげることが必要だと思うようになりました。
 礼始礼終については、すでに記述しています。
礼に始まり、礼に終わる習慣が大事です。
学校に登下校するとき、教室に入出するとき、どうして頭を下げるのかということについて、最初に説明をきちんとしなければならなりません。
学校にしても教室にしても職場にしても、そこで学ばせていただく、仕事をさせていただく事への感謝が大切だという事です。
 授業が始まるときに、先生に向かって「お願いします」と言って礼をします。
これから学ばせていただく事への感謝です。
授業が終わったら、「ありがとうございました」と言って礼をします。
学ばせていただいた事への感謝です。
先生たちだって同じです。
生徒がいるから学ばせることができます。
仕事が出来るのです。
これは、人に対しての感謝です。
 そのことも大切なことですが、そのことと同じくらいに、大切に感謝しなければならないことがあります。
それが、場についての感謝です。
学校にしても教室にしても、今から、ここで学ばせていただくのだから、そこへの感謝の意を込めて礼をします。
その場を出て行くときも、そこで学ばせていただくことができたということへの感謝です。
 相撲を見ているとわかると思います。
土俵に入る前の必ず礼をしてから入り、取り組みが終わっても礼をしています。
プロ野球の選手だって、ゲーム終了後に礼をしてグラウンドを出て行きます。
会社でも同じです。
 夢や目的の話しも大切なことです。しかし、すべては、感謝が基盤となっていることを忘れてはならないと思います。
特に、人ではなく、学べる場、働ける場に最初に感謝しなければならないのです。
その感謝の態度が心を込めて、心の中で「ありがとうございます」と唱えながら礼をすることです。
 そういえば、ホテルに泊まるとき、泊まる部屋に対して礼をして入り、礼をして出て行くという話しを思い出ました。!(^^)!

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