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232【すーさんの学校】子どもに必要な「夢の力」
子どもに夢を持てという大人がいます。
子どもに夢を持たせるには、どうしたらいいのかと悩んでいる親もいます。
学校現場でも、「夢を持て、夢を持て」としきりに語る人もいます。
悪いことではないかもしれませんが、これが、すべて正しいとも思いません。
面接指導をしていて、「あなたの夢は何ですか」と質問すると、「自分の夢はまだありません」と答える生徒もいます。
間違っていません。
このような生徒は、決まって、これから貴校で勉強してから、決めるようなことをいいます。
しかし、夢を持てとか言っている大人の中に、いったいどの位、同じような質問をされて、答えられる大人がいるでしょうか。
だから、「子どもに夢を持たせるにはどうしたらいいか」と聞かれたら、「あなたの夢は何ですか」と質問を返してあげます。
すると、なかなか答えが返ってきません。
「夢ね~」というのか相場です。
つまり、大人が夢を持っていると、そんな質問さえしてこないと思います。
もしも、質問してきたとすれば、それは、子どもに親が持っている夢を語っていないだけの話しです。
語っていても、楽しく語っていないのだと思います。
もう一つは、親が夢を語るだけでは、今ひとつ、説得力がないとすれば、それは、親の実践力ではないでしょうか。
親が夢を叶えるために、取り組んでいる姿を見せているかどうかだということです。
自分の趣味でもいい、そのことを、一生懸命にこだわりをもって、楽しくやっているかどうかだと思うのです。
子どもに夢をもたせる前に、大人の姿を見せないことには、子どもはどんなことを言われても、なかなか納得しないし、行動も伴わないのではないでしょうか。
大人が夢を持ち、それを語り、行動していくと、すべてが「夢=仕事」ではないことが分かってくるはずです。
大人でも、今の仕事を辞めて、新しいことをしようと夢を持っている人もたくさんいます。
それは、それで素敵なことですよね。
夢を子どもにもたせるのに、何がいいとか、悪いとかではなく、大人の楽しく、熱い姿を見せることが、大切な力だと思います。
今、必要なのは大人が子どもに「夢の力」を見せてあげることではないでしょうか。!(^^)!