こんな話しを聞いたことがあります。
「車は、どうしたら走りますか？」と言われ「アクセルを踏んで走ります。」と答えました。
そしたら、「乗ってください。」と言われたけど、「乗れません。」と答えました。
　車にしても自転車にしても、アクセルやペダルだけでは、運転できません。
方向を左右するハンドル、なめらかに動かしてくれる潤滑油、そして、命を守るためのブレーキ等が必要です。
　人の生き方も同じではないかと思います。
アクセルばかり踏み続けると、事故を起こしてしまいます。
そのために、ブレーキが必要になります。
このブレーキも自分でかけなければならないのですが、気が付かない時には、ブレーキのかけ方を教えてもらうことも必要になります。
　アクセルを自信という言葉にすると、自分の能力や自分の正しさを信じて疑わないので、自分には絶対出来ると思い、自分の力以上のものが発揮できると思います。
自分を正しいと信じる時は、正義感や使命感が生まれて、不思議な精神力が湧いてきます。
自分の能力と、自分の正しさを信じることによって、どんな困難も乗り越えてゆけから面白いと思います。
　しかし、走りすぎるとうぬぼれになり、人の声が聞こえなくなったり、周りが見えなくなり、ものがゆがんで見えたりすることがあります。
そうなると、今まで応援してくれた人や周りの人が自分から離れていってしまうような気がします。
間違えていることにも気が付かないからです。
　世の中に完璧という人はいないと思います。
どんな人にも必ず弱みがあるものです。
しかし、それは素直な心にならなければ見えてきません。
素直に相手の意見を受け入れることがブレーキになるのだと思います。
　人は生きていく上で、アクセルとブレーキには、バランスが重要だということに気が付きます。
アクセルばかりでは、暴走してこの上なく危険です。
しかし、相手や周りの人の意見ばかりを求め、自分で考えることもなく、ブレーキばかりを踏みたがると、何も挑戦できない、つまらない人生になってしまうことも・・・。!(^^)!