ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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211【すーさんの学校】役割はそれぞれ

 自分にまわってきた役目や自分が置かれた立場にがっかりするようなとき、私はジェイミー・スコット少年のことを思い出すようにしています。
 ジェイミーは学校のお芝居で何かの役をやりたがっていました。
彼の母親から聞いたところでは、ジェイミーは絶対にそのお芝居に出るのだと思い込んでいたそうです。
でも母親は、役にはつけないだろうと心配していました。
 配役が発表された日、私は彼女といっしょに彼を迎えに学校に行きました。
ジェイミーはかけ寄ってくると、興奮と誇りで瞳をきらきらと輝かせて言いました。
「聞いてよ、ママ」彼は大声で叫びました。
それから、私の座右の銘となったひと言を言ったのです。
「ぼく、拍手喝采する役に選ばれたんだ!」   
   (『こころのチキンスープ3』P150より)  マリー・カーリング

 私たちはすべて、組織の中で動いています。
そもそも組織とは、もっとも広義によると、ある機能を遂行するように制御されている諸要素の集合です。
普通には、人々からなる組織をさしており、特定の目標を達成するために人々の諸活動を調整し統括するシステムのことをいっています。
 職場や学校だけが組織ではありません。
個人経営だった、家庭だって組織は存在します。
そして、それぞれが与えられた役割を日々こなしていくことで、組織が回っているのだと思います。
 大切な事が二つあるように思います。
一つは、与えられた役割を人から納得してもらえるように、プライドをもってやり続けることです。
どんな役割でも、必要なことなのだから、情熱をもってやるのは当然のことだと思います。
 もう一つは、自分で探す役割です。
トップダウンで与えられるのではなく、自ら、役割を探しに行くことです。
プラスワンの精神です。
そんな人が、周りにいないでしょうか。
自分の役割ではなく、人の役割でもないことを、自ら率先してやっている人です。
 例えば、デスクの近くに個人用のゴミ箱があったとします。
本来なら、自分で処理をしたり、決まった時間に清掃をしたりするのでしょうが、誰かが、毎日、朝の時間にゴミ箱を空にしてくれたら、気持ちよくその日の仕事がスタートさせられると思います。
それは、本来与えられた役割ではなく、自分で見つけた役割なのです。
 トイレの洗面台をいつも綺麗にして、何かを飾るとか、印刷機の周りを使いやすいようにして、紙の補充を切らさないようにするとか、誰の役割でもないことがあるはずです。
 気が付いた人がするのもいいかもしれないが、自分で探した役割で、人が幸せを感じてもらえるなら、やりがいだってでてきます。 
 人として、役割はそれぞれです。
 それぞれを楽しみようにしたいものですね。!(^^)!

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