ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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196【すーさんの学校】あなたの住んでいる場所はどんなところですか?

 一人の旅人がある大きな町の近くまで来ると、道ばたで休んでいる女性に尋ねました。
 「あの大きな町に住んでいるのはどんな人たちですか?」
 「あなたの町に住んでいるのはどんな人たちでしたか?」とその女性は問い返しました。
 「ひどいものでした」と旅人は答えました。
 「意地悪で、信用がおけず、すべての点で最低の人間たちです」
   すると、女性は言いました。
 「そうですか、あなたがこれから行く町の人々も同じでしょう」

 男が去ると、別な旅人がやってきて、またさっきの女性にこれから尋ねる町の住人のことを質問しました。女は同じように、旅人がいた町の住人はどんな人たちだったか尋ねました。
 「素晴らしい人たちでした。正直で、勤勉で、しかも心の広い人たちです。私は去りがたい思いでした」と旅人は答えました。それに対して、賢い女性はこう言いました。
 「そうですか。あなたがこれから行く町の人々も同じでしょう」
  二都物語』(こころのチキンスープ6より)


 不平・不満ばかり言っている人は、どこに行っても同じことの繰り返しです。
たぶん、否定することで自分が偉くなったような気分になっているのではないでしょうか。
自分を中心に考えているのだと思います。
こんな人は、人ばかりでなく、自分の仕事や身の周りのものすべてが、そんな考えになってしまうのではないでしょうか。
 こんな人の特徴的な言葉は、常に、相手を嫌な気持ちにさせています。
「腹が立つ」「イライラする」「ムカつく」「あ~」等です。
こんな言葉を、近くで聞いていれば、誰だって、気持ちがよくなるはずがありません。
 思うのは自由、勝手に思えばいいのですが、言葉として、発するのはマナー違反です。
誰だって、生きているんだから嫌な事だってあるでしょう。
自分にマイナスの事が降りかかってくることもあるでしょう。
でも、言葉として発してしまう事だけは避けるべきです。
周りが嫌な気持ちになるからです。
 どうしても、気が済まない人は、誰も見ていない、誰も聞いていないところで大きな声で叫べば気が済むことです。
そして、「はぁ~、すっきりした」と言って笑うことです。
大きな声で、吐ききることはとても大事です。
 嫌な事があった時は、呪文をかけるといいかもしれません。
「修行、修行」って言ってあげると気持ちが軽くなることもあります。
「ありがとう、ありがとう」って言ってみましょう。
すると、不思議な力が降りてくるのに気が付くはずです。
 あなたの住んでいるところ、あなたの働いている所、あなたの通っている所は、どんな所ですか?(^^♪

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