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メールマガジン バックナンバー
192【すーさんの学校】これが自分
小さいときから、ぼくはすごいんだと思っていた
だって、みんなが「きみならできるよ。そのうちね」といったから
だけど、相手がぼくよりすごいとき
どうすればもっとすごくなれるのか、誰も教えてくれなかった
裏庭で遊んでいるとき、ボールを持ったぼくは王様だった
バスケットボールをゴールに入れるのなんか、簡単だった
でも、とつぜん、目の前に現れたやつがいた
そいつは、ぼくがここの王様だってことを知らないらしかった
ぼくは負けるものかと、ボールに向かって走った
ぼくのパスは壁だって通り抜けられるんだ
でも、ぼくのジャンプ・シュートは決まらず、ドリブルは危なっかしかった
ぼくの手は不安定で、目は澄んでいなかった
悪いのはチームメートだ、わかってない
悪いのはコーチだ、作戦がなってない
悪いのは、視力がどうかしている審判だ
ぼくは悪くないぞ、ぼくはすごいんだ
それから、ふいに気づいてドッキとした
鏡のなかの、すごいはずだったぼくの顔
相手を憎むだけじゃなくて、自分が進歩しなくちゃいけないんだ
だから、ぼくは相手を責めるのをやめ、成長しはじめた
プレーはだんだんよくなり、それがスコアにも表れるようになった
チームメートみんなも、そう悪くはないと思えるようになった
よい友だちを頼りにすることも学んだ
いまでは、前よりも自分が好きになっている
うぬぼれていた頃の自分はだめだったけど
自分らしくなった自分はずっとましだとわかってきたから
トム・クローズ 「こころのチキンス-プ9」より
誰だって、最初はそうだと思います。
自分のことを中心に考えて、自分に得することばかりを考え、自分に不利なことや嫌な事があるたびに口にしてしまいます。
「どうして自分だけ」「何で自分が」・・・ そんなことの繰り返しです。
誰だって、そんな時期があるのだと思います。
私もそうでした。
しかし、人はある時、何かがきっかけとなり気が付きます。
それまでに、幾度となくチャンスはあったのに、その時にならないと気が付かないこともあるだという事を・・・。
これは、仕方のないことです。
でもそれに、気が付き、行動が変わると、周りが少しずつ変わってくることがわかります。
そして、このトンネルを抜けると新しい景色があり、同じトンネルには入ることもなくなるはずです。
気が付くために必要なことは、憧れる人を見つけることがいいと思います。
師匠という言い方をする人もいます。
師匠は、会ったことがなくても、本やネットの世界でもかまわないのです。
そこで大切なことは、その人の本を何度も読んだり、その人について、徹底的に研究することは必要です。
そんな人になりたいと思いはじめると、その人は、間違いなく社会貢献をしたり、自分の利益を周りの人のために使ったり、周りの人を大切にしていることがよく分かります。
そんな生き方をしている人達ばかりなのだということも・・・。
同窓会に呼ばれ、こんな話しをしたら、「まだ、自分には無理ですね」って、答えが返ってきたことがあります。
それは、それでいいのです。
心のどこかに、残しておいてくれれば、いつか気が付くと信じているからです。
人は、応援されるときに幸せを感じます。
頼られる存在になったときに幸せを感じるものです。
どんな人を応援したくなるのでしょうか。
どんな人に頼りたいと思うのでしょうか。!(^^)!