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190【すーさんの学校】きらきら光る宝石
この宇宙は、絶え間なく変化し続けている。全く同じ瞬間は二度と存在しない。
なのに、この偉大なる宇宙の将来をになう子どもたちに、私たち大人はいったい何を教えているのだろう?「二たす二は四」、「フランスの首都はパリ」・・・・・・、こんなことしか教えていないのではないだろうか?
子どもたちの一人一人が、自分たちが何なのか知ることが大切なのだ。
「世界中のこどもたちよ、これから私の言うことをよく聞いておくれ。
君たちは、自分が何なのか知っているかい?
君たちはきらきら光る宝石なんだよ。
一つ一つがとってもユニ-クな宝石なんだよ。
人類の歴史が始まって何万年にもなるけど、君たちとそっくり同じ子どもは一人として存在しない。
君たちはなりたいものに、何にでもなれるんだ。
シェ-クスピアにだって、ミケランジェロにだって、ベ-ト-ベンにだってね。
そう、君たちはきらきら光る宝石なんだから、大人になった時、同じようにきらきら光る宝石に傷をつけたりなんかしないよね?
さあ、力を合わせてがんばろう。
小さな宝石たちがせいいっぱい、きらきら輝けるような世界を築いていこうではないか。」
パブロ・カザルス 『こころのチキンスープ』より抜粋
こんな話しをすると「ダサイ」とか「何それ」という顔をする生徒がいます。
もちろん、この話しだけでは、そんな風に思われても仕方のないことです。
そこで、一つ一つを紐解いて話しをすると分かりやすくなると思います。
子どもたちは、これからの社会や世界を背負って生きていかなければなりません。
学校を卒業したら、自分の責任で生活をしていかなければならなくなります。
そのためには、一人一人の個性を大切にして、磨いていくことです。
そして、自分の道を自分の力で切り開いていかなければなりません。
やりたいこと、なりたいもの、何にだってなれるチャンスがいっぱいあります。
それを、応援してあげるのが大人の役割でもあると思っています。
大人は、今の子どもたちに、これから将来、何でも出来る、何にでもなれるから、今のこの生きている瞬間を大切にすることを楽しく、ワクワクするように語らなければならないと思います。
そうやって、考えると、小さなこと、つまらないことに思えてしまうことが増えていきます。
だから、自分を傷つけることは、将来の自分をつぶしてしまうことになり、意味のないことになるのです。
子どもたちには、将来、平和で幸せな世界を作り上げてもらいたいです。
そのためには、私たち大人が、子どもたちが安心して生活ができ、自分の力を発揮できるような社会を責任もって作らなければなりません。
子どもたちが、大きくなったときに、今の大人に感謝してもらえるように・・・。
頑張ろう大人。
大人が磨かれないと、子どもは光ることを知らないで育ってしまいます。。