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170【すーさんの学校】教育相談という時間
今日の内容は、学校だけではなく日頃からの生活の中でも役に立つ内容です。
保護者でも知らない方がいると思いますが、学校には一年間を通して「教育相談」という時間が設定されています。
生徒の多い学校では、毎日、全部の生徒と話をすることはなかなかできないのが現実です。
大きな仕事場でも同じことがあると思います。
そのために、学校では生活ノートという、生徒と先生とのコミュニケーションをとるものがあります。
教育相談の時間は、日頃、生徒とゆっくり話す時間がないので、生徒理解をする上で大切な時間でもありますし、子どもたちが日頃から悩んでいたり、不安に思っていることを聞く時間でもあります。
会社の中でも、社員一人一人と話をする時間を設けているところもあるのではないでしょうか。
話を聴く立場として、気を付けなければならないのは、 指導になってしまわないことです。
相談の時間が終わって、生徒が話をしてよかったと思うように持って行かなければならないからです。
だから、相談を受ける方もコーチングが理解できていないといけないのです。
教育相談をするときに、心掛けることは、相手に出来るだけ気持ちよく話をさせることです。
話をする環境や座る位置など細かいことも必要ですが、途中で、話を止めて否定したり、指導を入れてしまったら話しができなくなります。
相手が気持ちよく話しをしてもらうために必要なことがあります。
それは、話の内容によって表情を変えながらうなずくことです。
どんなに間違っていると分かっていても、とにかく、最初はうなずいて聴いてあげることが必要です。
そして、話のタイミングで相手が自分で考えて答えるような質問をしていくことも必要です。
この質問の仕方が指導にならないようにするのが難しいところです。
質問の仕方で大事なのは、「どうして」でなく、「どのようにして」です。
つまり、悩んでいることを、どのようにしてこれから実行していくかを考えさせることです。
悩んでいる原因ばかりを追及しても解決にはならないからです。
そして、迷ったら、目的を考えさせればいいと思います。
何のためにです。
教育相談は、生徒にとっても先生にとっても貴重な時間です。
学校でも会社でも、一人一人の生徒や社員の気持ちに寄り添って相談ができるようにするには、日頃からのコミュニケーションも必要ですけどね。!(^^)!