ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

165【すーさんの学校】「礼に始まり、礼に終わる」ということ

 「礼に始まり、礼に終わる」と言われている日本の文化があります。
授業が始まるときには、「これから、授業を始めます。礼。」、終わったら、「これで終わります。礼」といいます。
学校行事でも、「一同礼」ではじまり、終わります。
 この頭を下げて、礼をするという時に、出てくる言葉を考えて見るとどんな言葉が思い当たでしょうか。
「お願いします」「ありがとうございます(いました)」です。
また、「すいませんでした」と謝罪するときにも頭を下げます。
 部活動の指導で、グラウンドに入るとき、一斉に並んであいさつします。
授業でも、行事でも全体で一斉に行うことは、誰でもできます。
大切なことは、一人の時に出来るかどうかです。
 しかし、何のために礼をしているのかを理解できないと、やらされている礼になってしまいます。
今からここ(場所)を使わせていただくことへの感謝の気持ちで「お願いします」です。
終わった後も、使わせて頂き「ありがとうございました」という感謝の礼です。
 あるスポーツの大会を見に行ったときに感じたことがあります。
先ずは、コートに入るとき、礼をして入る選手としない選手がいました。
これは、明らかに指導の差です。
次に、礼の仕方です。
不思議なことに、きちんと礼をして入る選手は、ほとんどいないことでした。
つまり、ながらの礼です。
コートに入りながら礼をし、コートから出ながら礼をしていました。
きちんと、止まって、礼をして出入りすることができていませんでした。
細かなことかもしれないが、こんなところにも気を配ってほしいと思うのです。
 人が見ているから、礼をすると恥ずかしいと思う人がいます。
それでも、礼をする人もいます。
礼をするということを習慣づけてしまうことは大事なことだと思います。
 神社に行ったとき、鳥居のところで礼をするようになりました。
それまでは、何も考えずに、普通に通り過ぎるだけでした。
それでも、はじめは、誰もしていないので、恥ずかしい気持ちがありました。
 不思議なことを感じるようになりました。
新鮮な気持ちで、参拝できるのです。
自分の気持ちがゆるくなっていくようにも思えました。
 1日の生活の中で、どれくらい礼をするのでしょうか。
仕事場の玄関を入るときに礼をするようにしました。
会議室に入るときに礼をするようになりました。
朝日に向かって、礼をするようにもなりました。
 一日一日を大切に生きていきたいのです。
感謝の気持ちを大切にしていきたいのです。
 それが、人としてのあり方だと思うようになってきたからです。m(__)m

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する