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131【すーさんの学校】出会いは「福の神」
人は、誰と出会うかで人生が変わります。
人は、人だけではなく、どんな本や言葉と出会うかでも人生が変わります。
これは、偶然ではなく、必然です。
『「福」に憑かれた男』(喜多川泰:著)という本があります。
父親の小さな本屋を引き継いだ若者が老人と出会うことで人生を豊かに変えていくというストーリーです。
そして、この中に「福の神」が登場します。
「福の神」は、何かいいことを引き起こすのではなく、「素敵な出会い」を提供します。
その「福の神」がとり憑くことができる人の条件が次の3つです。
(1)人知れずいいことを繰り返し、その量が一定値を越えた人
(2)他人の成功を心から応援、祝福し、その量が一定を越えた人
(3)すべての人を愛することができる人
これらのうちどれかを満たしている人でなければ、「福の神」は憑いてくれない物語です。
人は、いつまでも運がよく、楽しいことばかりは続きません。
時に、誰にも言えないつらいことや苦しいこと、悲しいことがやってきます。
そんな時でも、この3つの条件のどれかをみたしていれば、「福の神」が「素敵な出会い」を提供してくれます。
もちろん、「福の神」のことに気がつくことはありません。
「素敵な出会い」とは、人ばかりではなく、本であったり、言葉であったりします。
そして、本にしても言葉にしても、すべては人がしたことです。
この本を読んだことがある人から、「福の神が、先生と出会いを与えてくれたって思いました」と言われたことがあります。
とても、嬉しかったことを覚えています。
もちろん、この本ことを知らなかったら、こんな言葉は出てこないであろうし、普通に過ごしていたと思います。
その時、言ってくれた人には、3つの条件の話しをして、お互いで笑いました。
人は、どこで、誰と、どんな形で巡り合うか分かりません。
そして、その人が自分にどんな影響を与えるのかも分かりません。
しかし、辛い時や苦しい時には、本当に必要な人が必ず現れると信じています。
それが「福の神」が提供してくれた「素敵な出会い」だと思います。
だから、私たちは、常に、この3つの条件を、日頃から心がけておかなければならないのでしょうね。
今、とても新鮮な気持ちで「福の神」に感謝しています。
「人間は僕たちの想像を超えて、ほんの一瞬で成長することができる存在である。」
『「福」憑かれた男』より抜粋
この本のモデルになった本屋「ブックランドフレンズ」さんから、購入することができます。
https://www.honyakamo.com/