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メールマガジン バックナンバー
アレルギーの根っこを知る
こんにちは。
さくら鍼灸整骨院・整体院・心癒庵・KADIN CHE LA〜beauty & health〜代表の木藤です。
昨日は成人式でしたね。
昨日は仕事で大阪に行っていたのですが、ちょいちょいと着物を来た方がおられたので、成人式やって思い出せましたけど（笑）
皆様の成人式はどうでしたか？
僕は成人式の時は普通に郵便局でバイトしていました（笑）
当時のお世話になっていた班の方が皆で祝電を送ろうとしていただいていたのですが、僕が成人式当日に出勤したので、その場で直接いただきましたが（笑）
ですので、僕個人的に成人式やし、なにかってほどの思い出もなかったりしますねぇ。
さて、ここ数回は頭の上に「？？？？？」となるような少し小難しい内容でしたが、今回で最終回です。
大事なことでも難しいとどうしてもとっつきにくいところは出てきてしまいますが、これは僕の語彙力と表現力の至らなさなので…多少ご理解いただけますと幸いです。
さて、前回のメルマガでは、アレルギーには5つの種類（免疫グロブリン）がありますよー、というお話でした。
それでは、5つの種類はどの様に決まるのでしょうか？
これには段階がありまして、最初は結合力の弱いIgMを分泌します。
これを1次免疫応答と言います。
その後、数日を経てクラススイッチが起こり、IgG、IgE、IgAのどれかに切り替わり、抗原への結合力を強化します。
これを2次免疫応答と言います。
クラススイッチでは、可変部（抗原接合部）は変化せず、定常部だけが変わります。
つまりのところ、対象となる抗原は変えずに、適材適所でIgの種類が変わる、ということになります。
この時に、可変部の遺伝子再編成と異なる領域で遺伝子組換えが起こっているのですが、その際に、抗体を刺激するサイトカインの種類によって、Igの種類が決まります。
例えばIgMがIL4（インターロイキン4）に刺激されますと、IgG1（IgGのサブ）に変化をし、さらに強いIL4刺激が加わると、IgEに変化する、という事です。
なぜクラススイッチという仕組みがあるのかと言いますと、免疫応答が進むにつれて、抗体の質を高めていくためと考えられています。
そしてもう一つ、抗体の質を改良する仕組みがあります。
B細胞の一部は、リンパ節や脾臓などの免疫組織に濾胞と呼ばれる集合体を作り、そこに形成される中心部（胚中心）で胚中心B細胞となります。
胚中心B細胞は、さらに、記憶B細胞や長期生存プラズマ細胞へと文化して免疫記憶を作っていきます。
ここでは、結合力の弱い抗体は淘汰されて、より能力の高い抗体がサバイバルを生き残り、これを親和性成熟と呼びます。
胚中心B細胞の多くはIgGへとクラススイッチを起こしますが、一部は、IgE陽性B細胞と呼ばれるものにもなります。
主にIgG型が免疫機能を形成するのですが、IgE陽性B細胞はなぜかすぐに短命のプラズマ細胞へと分化して死滅します。
したがってIgE陽性の記憶B細胞や長期生存プラズマ細胞はほとんど作られないことが、最近のマウスの実験でも明らかになっています。
では、ここでこのシリーズの最初から出てきている「IgE陽性の記憶B細胞や長期生存プラズマ細胞はいかにしてうまれるのか」というところに戻ります。
この問題を解決するために、東京理科大学・北村教授らの研究グループは、ナイーブB細胞を培養して胚中心B細胞を人為的に大量に制作する方法を独自に開発をされ、この細胞に模型IgEの抗原受容体を発現させました。
その結果、模型IgEがB細胞表面に発現するたけで、胚中心B細胞は給食にプラズマ細胞へと分化し、アポトーシスの形で死に至りました。
その際、プラズマ細胞への分化とアポトーシスに至るシグナル伝達（細胞間で行われている科学的な情報伝達）経路が明らかにされました。
2つの毛糸の上流にあるBLNKとCD19には、B細胞受容体シグナル伝達経路において、下流へと情報を伝える働きがあります。
そこで研究グループは、BLNK欠損マウスとCD19変異マウスを作製し、それぞれの免疫応答を解析しました。
その結果、模型IgE陽性の胚中心B細胞が増加し、IgE陽性の記憶B細胞と長期存在プラズマ細胞が形成、維持されていることがわかりました。
この研修が進めば、なぜアレルギー性疾患が発症するのか、が明らかになり、アトピー性皮膚炎や花粉症の根本治療も夢ではありません。
医療は日進月歩ですが、少しずつでも健康な方が増えていくといいですねぇ。
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