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香りを食べる通信〜食べ物のSpirit便り VOL 10 〜りんご

ごきげんよう🎶

(一社)日本アロマ蒸留協会 代表理事 森あつ子です。

 

「香りを食べる通信
〜食べもののSpirit便り〜」

今日は第10回。

 

今回の主役は、

りんごです🍎

 

実は、YOUTUBEでもりんごは紹介したアイテム。

 

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りんごって、

あまりにも身近な果物ですよね。

 

そのまま食べたり、

ジュースにしたり、

アップルパイにしたり。

 

 

でも今日は、

「味」ではなく、

まず香りに注目してみたいと思います。

 

りんごを丸ごと置いてあるときには、

それほど強い香りを感じないこともあります。

 

ところが、

ナイフを入れた瞬間。

ふわっと、

甘く爽やかな香りが立ち上がります。

 

「あぁ、りんごだ。」

目を閉じていても、

きっとわかる。

これが、

食べものが持っている

目には見えない個性=香り

なのです。

 


りんごのSpirit

 

今回のSpiritは、

「実りを受け取る」

 

 

りんごは、

突然できるわけではありません。

 

春に花が咲き、

小さな実をつけ、

太陽を浴び、

雨を受け、

何か月もかけて、

少しずつ大きくなっていきます。

 

そして、

ようやく実る。

 

私たちはスーパーで、

きれいに並んだりんごを見ていますが、

その一個の向こうには、

長い時間があります。

 

人も同じ。

何かを始めても、

すぐに結果が出るとは限らない。

 

頑張っているのに、

何も変わっていないように感じる時もある。

でも、

見えないところでは、

少しずつ育っているのかもしれません。

 

りんごを見ると、

私はそんなことを思います。

 

急いで実らせなくてもいい。

育てる時間があって、

実る時がくる。

 

そして実ったときには、

遠慮せず、

「ありがとう」と受け取る。

 

だから、

りんごのSpiritは

「実りを受け取る」

です。

 

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りんごをキッチン蒸留すると

そして、

りんごもATR POTへ。

 

キッチン蒸留すると、

普段食べているだけでは気づかなかった、

りんごの違う表情が見えてきます。

 

蒸留している間、

キッチンに広がっていく香り。

 

そして、

出来上がったATRウォーター。

 

見た目は透明なのに、

香ってみると、

そこにはちゃんと

りんごの気配があります。

 

この、

「色はないのに、食べものを感じる」

という体験。

私は何度経験しても、

面白いなぁと思います。

 

私たちは、

食べものを「目」と「舌」で判断しがちです。

 

でも、

鼻はもっとたくさんの情報を受け取っている。

 

キッチン蒸留をすると、

それを改めて感じることができます。

 

 


皮も、捨ててしまう前に

りんごを食べるとき、

皮をむく方も多いですよね。

 

そして、

そのままゴミ箱へ。

 

でも私は、

そんな普段なら捨ててしまう部分にも、

注目してほしいと思っています。

 

皮の近くにも、

りんごらしい香りがあります。

 

キッチン蒸留を始めると、

「これは捨てるもの」

と思っていた部分を、

一度立ち止まって見るようになります。

 

「ここには、まだ何が残っているんだろう?」

 

そう考えるようになる。

私はこれも、

キッチン蒸留が教えてくれることの一つだと思っています。

 


香りを取って、終わりではありません

キッチン蒸留では、

ATRウォーターだけを見ているわけではありません。

蒸留したあとのりんご、

アフターATR。

 

 

そして、

下のお鍋に生まれる

ATRストック。

一つのりんごから、

それぞれ違ったものを受け取ります。

 

 

例えば、

アフターATRのりんごなら、

ジャムやコンポート、

お菓子などへ。

ATRウォーターなら、

飲み物やデザート、

お料理の香りづけなどへ。

 

どう使おうかな?

と考えるところから、

もう料理が始まっています。

 

だから私は、

キッチン蒸留を

単なる「蒸留法」だとは思っていません。

 

食材を丸ごと感じ、
丸ごと楽しむための調理法。

 

そして、

食べものとの付き合い方そのものだと思っています。

 


「香りを食べる」とは?

このシリーズで何度もお伝えしていますが、

「香りを食べる」とは、

香りの強いものを食べることではありません。

 

いつもの食事の中にある香りに、

ちょっと気づくこと。

りんごを切った瞬間。

お茶にお湯を注いだ瞬間。

コーヒーを淹れた瞬間。

ハーブをちぎった瞬間。

その一瞬に、

食べもののSpiritが、

ふわっと現れる。

私はそんなふうに感じています。


今日の食香(しょっこう)

今日は、

りんごを一つ用意してみてください。

 

そして、

すぐに食べないでください(笑)

 

まず、

丸ごとのりんごを香ってみる。

次に、

半分に切って、

切った瞬間の香りを感じる。

 

そして、

皮の部分と、

果肉の部分も香ってみてください。

 

同じ一個のりんごなのに、

感じ方が少しずつ違うかもしれません。

 

🍎 りんごの香りと、ちょっと面白いお話

実は、りんごの香りにまつわる
とても面白い逸話があります。

18世紀ドイツを代表する詩人・劇作家
フリードリヒ・シラー。

彼はなんと、

机の引き出しに、腐りかけたりんごを入れていた

と伝えられています。

 

 

なぜ、そんなことをしていたのか?

シラーにとって、その独特な香りが
創作のスイッチになっていたから。

 

友人のゲーテが部屋を訪れた際、
あまりの匂いに驚いて引き出しを開けると、
そこには傷んだりんごが入っていたそうです。

 

もちろん、

「腐ったりんごを嗅げば創造力が高まる」

という意味ではありません(笑)

 

でも私は、この話がとても面白いと思うのです。

 

香りが、ある人にとって
思考や行動を切り替える“スイッチ”になる。

 

これは、私たちも経験していますよね。

 

コーヒーの香りを嗅ぐと
「仕事を始めよう」と思ったり、

お味噌汁の香りで
実家の食卓を思い出したり。

 

香りは目には見えないのに、
私たちの記憶や気持ちと深く結びついています。

 

 

だからこそ、

りんごをただ「甘い果物」として食べるのではなく、

その香りまで感じてみる。

 

そこから、いつもとは違う何かが
生まれるかもしれませんね。

 

最後に、

ゆっくり一口。

香りを感じてから食べる。

たったそれだけで、

いつものりんごが、

少し違ったごちそうになります。

 


私たちは、

結果ばかりを急いでしまいます。

でも自然は、

そんなに急ぎません。

 

花が咲き、

実が育ち、

そして、

ちゃんと時が来たら実る。

 

だから、

まだ結果が見えていないことがあっても、

焦らなくていいのかもしれません。

 

今日まで育ててきたものが、

いつか実ったときには、

ちゃんと受け取る。

りんごのSpiritは、

「実りを受け取る」

です。

 

 

今日、一個のりんごを手にしたら、

その香りの向こうにある

時間や季節まで、

一緒に味わってみてくださいね🍎

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日、あなたは何のSpiritをいただきますか。🍎

 

 

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