一般社団法人 日本アロマ蒸留協会/オフィシャルショップ

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

日本におけるアロマの歴史はまだまだ浅い

こんにちは。

(一社)日本アロマ蒸留協会
代表 河内です。


さて 今日のメルマガでは
18世紀に全盛期を迎えた芳香蒸留水🌿が、
どのように衰退していってしまったのかについて
ご紹介させていただきたいと思います。

アロマセラピーの世界では
「副産物的扱い」になっている 
芳香蒸留水ですが、
18世紀に絶頂期を迎え、
この後、少しづつ 低迷の時代に入っていきます。

それは なぜでしょうか❓

芳香蒸留水は、現在でも
たとえば、ローズウォータの場合
胃腸薬
更年期に飲用等で
用いられているのみならず

ブルガリア・イタリアなどでは
妊娠線予防のケアとして
使われていますし
インドのアユールベーダでは、
花粉症予防に
目の充血の目薬として
使われたりしています。


また
アルベンシスミントウォーターは、
抗炎症作用があるので
炎症を起こしたお肌にと
活用されていたりと
その有効性は
伝承医学として
つたえられていますが、

19世紀に入ると
蒸留技術も上がり
精油の抽出技術があがります。
そして、精油を使った
アロマセラピーが普及していくことに!

1972年
ルネモーリスガットフォセが
やけどの治療にラベンダーの精油を
使い、その効能に驚き

「アロマセラピー(芳香療法)」という言葉を
作ったというのは有名な話ですね。

まあ実は、ラベンダーの精油ではなく
ブレンド精油であったといわれていますが___💦

どちらにしろ

この時代は
薬効の弱い芳香蒸留水ではなく
薬効の強い精油に人々や研究者の注目は集まっていきます。

19世紀
フランスの薬局には
42種の芳香蒸留水🧴が
存在していましたが、
20世紀には
そのほとんどが消えてしまったといわれています😵

そして 芳香蒸留水を得るために
始まった水蒸気蒸留法でしたが

抽出物の主役は、「精油」となり
(精油も主役級にすばらしいのは
まちがいありませんが)

芳香蒸留水は、
副産物として扱われ、残念ながら
処分されるようになります。


芳香蒸留水は、
ほとんどが水なので
精油に比べ 劣化もしやすく、重いため
輸送費がかさむことも処分された要因の
一つとされています。

水に微量に芳香成分や
油分が含まれるため
それが 微生物の餌になり
開封後のみならず
製造中も微生物汚染が
起こりやすいのです。

基本 水蒸気蒸留法においては
熱処理されるため
その蒸留の熱で殺菌でき
生産当初は汚染はありませんが、

蒸留釜からでて
空気に触れたとたん
劣化は始まります。

日本において
アロマセラピーとして
芳香蒸留水が入ってきたのは
1985年。まだまだ 日本におけるアロマの歴史は浅いですね。
私が、12歳の時です。(つい最近のような笑)

そこでは
芳香蒸留水は
副産物として
扱われていました。


次回は、第2のアロマセラピーとして注目される理由についてお届けしますね

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する