ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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202【すーさんの学校】源泉は自分である

「あのねー、授業を聞いてくれない現状を自分で作りだしていると思わないか」
「ちょっと待ってください。一コマの授業のために、2.3時間もかけて準備するんですよ。生徒は授業を聞くのが仕事じゃないですか」
「あはは・・・、悪かったなー、言葉をかえるよ。生徒が作りだしている現状を、もし自分が作りだしているとすれば、あえて、自分が作りだしたという立場に立って、その物事と向き合うことができるかい。」
「先生、ちょっと待ってください。生徒が作りだしている現状を自分が作りだしていると考えて、何かいいことあるんですか。」
「生徒が作り出したものを変えていけるかい。でも、自分が作り出したものなら、自分で変えていけるだろう。カンボジアで起こっている戦争を自分で作り出したって考えねーだろー」
 (何言ってるんだ、カンボジアに行ったこともないのに・・・)
「いいんだ、いいんだ、世界で起こっている、そんな出来事を自分が作りだしたって考えちゃー、身がもたねーから、そんなこと考え無くって良いんだよ。でもね、カンボジアで起こっている戦争を自分で作り出したって考えねーから、それを、何とかしようという一歩を踏みださねーだろー。
 人間はなー、起こっている出来事を、自分が作り出したものと思ってない限り、絶対それを何とかする一歩を踏みださない生き物なんだよ。
 でもなー、授業が成立しないという現状は、地球の裏側で起こっていることじゃねえんだよ。あんたの所属している組織で、あんたの目の前で起こっている事なんだよ。だったらせめて、それ位、自分が作りだしたという立場に立って、何とかしようとする一歩を踏み出す、そんな人生をおくってみねーか。」

  この会話は、ある塾の講師が塾を辞めようと思ったときに、先輩講師から紹介された方と話をした内容です。
これを聞いた講師は、「これができる、やれることがまだまだあるじゃないか」と思いたち、実践を繰り返し、塾のトップ講師になりました。
 人は、嫌なことが自分に降りかかってくると、人のせいにしたり、周りのせいにしたくなるものだと思います。
自分を守ろうとする心情が、はたらくからです。
それが、悪いわけではありません。
でも、口にして相手を責めても、自分の成長にはつながらないことは理解できると思います。
逆に、人を批判することしかできなくなり、気が付いたら、自分の周りから人がいなくなってしまうことが考えられます。
 自分を責めるのではありません。
他に出来る事は無いかと知恵を絞り、実行するのです。
世のため、人の幸せのため、目の前の現実に向かい合うためです。
自分に出来ることは何なのか考えて、一歩を踏み出す行動を起こすのだと思います。
  何か起こったときには、一息ついて考えてみましょう。
  自分に出来る事は、何なのかなって!(^^♪

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