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186【すーさんの学校】一度あきらめると、習慣になってしまう
NKHの『プロジェクトX』という番組が好きで良く観ていました。
中島みゆきさんの”地上の星”を聞くたびに、元気が出たものです。
今でも、色んな映像が頭の中を駆け巡ることがあります。
知恵をはたらかせたビジネスマンたちの姿には,いつも,感動と勇気をもらうことができました。
今では,日本を代表する国際企業ソニーも,昭和35年(1960年)に超小型トランジスタラジオによるヨーロッパ市場の開拓を目指し,ヨーロッパに飛び立った。そのころ,ソニーは町工場に毛が生えた程度の中小企業でした。
そのころ,壊れた商品は,「メイド・イン・ジャパン」と言えば,笑いがとれたそうです。
この時,小松さんが一つの賭にでました。
喫茶店で注文を聞かれたら「ソニーを下さい。」と言って,「ソニーはラジオでしょう。」と言われる日が来るか,来ないかという賭でした。
しかし,1年たっても1台も売れないラジオは売れなかったそうです。
そして,最後の大勝負にでました。
超高級店のウィンドに1週間だけ商品を展示させてもらいました。
「ここで,売れなければ,撤退しかない」小松さんは,学生アルバイトを使い,連日ソニーのラジオを買いに行かせ,大きな話題作りに成功しました。
次に,あり金全部はたいて新聞の全面広告を打ってでました。
こうした起死回生の策があたり,ソニーは一躍人気ブランドとなりました。
ついにある日,小松さんが,カフェでいつものように,「ソニーを下さい」と言いました。
そしたら,「あら,いやだ。ソニーはラジオでしょう。」と答えたのだそうです。
わざわざ自分の持っているラジオを見せにきた人もいたそうです。
小松さんは,日頃から,仕事を心から楽しめる人だったそうです。
一日中歩き回ってクタクタになって帰ってきました。
だが,小松さんはこう言っています。
「仕事はつらいと思ったらつらくなる。
これをゲームだと思えばいい。
何とかしてこのゲームに勝とうと思えば,つらくなくなる。」
『いい言葉はいい人生をつくる』より
入試にしても、試合にしても「あきらめない」という言葉をよく耳にします。
何のためにという目的がはっきりしていれば、精一杯に挑戦する姿で感動させてくれます。
しかし、あきらめたと見えてしまうと、見ている人には、がっくりさせられしまいます。
人は、人生の中で色んなことに挑戦し続けています。
挑戦しているから、つらい事もあれば、楽しいこともあります。
試合で勝つためには、誰だってつらい練習をします。
どうしても進学したいところがあれば、誰だってつらい経験をします。
そして、あきらめないから、どんな結果であっても、次に進むことができるのだと思います。
自分に納得できないのに、精一杯やったという想いがないのに、挑戦したことをあきらめてしまうと、「これでいい」と勝手にインプットされてしまい、すべてのことが中途半端になってしまいます。
あきらめることが当たり前になり、習慣になってしまうからです。
つらいことを楽しむ方法は、人それぞれに違うと思います。
小松さんが言っているように、ゲームだと思うのもその一つです。
小さな事でも、自らの意志ではなく、させられていることもあるでしょう。
でも、つらいイメージを描くのではなく、ゴールでガッツポーズをしている姿を描くことが大事だといつも考えています。!(^^)!