ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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152【すーさんの学校】もとにもどす、もどせる、もどせない

 「使った物を元の場所にもどす。」
これが、なかなかできない自分が情けなくなることがあります。
子どもでも大人でもおなじだと思います。
ちょっと使う、すぐに使うからといって、そこに置いておきたくなります。
そして、次に使う人が、どこにあるかわからないでイライラしてしまいます。
あるべき場所に物がないと、探すということをしなければならなくなり、これが意外とストレスになります。
一言誰かに言っておくか、付箋でも貼っておけば何でも、物によっては、貸出名簿をつくる方法もありますよね。
工夫すればいくらでも考えられる。
 家庭の中であれば、使う人が決まっているので、そんなに困ることはないと思います。
困るのは、自分でどこに置いたかわからなくなってしまった時です。
確かに年齢的なことあると思っていましたが、子どもを見ていると、そうとばかりは言えないようです。
 
 物が壊れました。
もとにもどすには、修理するか同じ物を買うしかありません。
想いの入った物であれば、少しくらいお金を出してでも修理したいと思うのが心情です。
そうでなければ、あきらめるか、買い換えます。

 人が壊れました。
もとにもどすには、治療するしか方法はありません。
そして、多少、後遺症が残ることがあるにせよ、一般的に病気やけがはもとにもどせます。
重い病気やけがによっては、どうしても、もとにもどすことができないにしても、前向きに考えて、行動することが出来れば、気持ちだけは、もとにもどすことはできると思います。
人によっては、進化していく人もいます。
 しかし、どうしても、どう頑張っても、もとにもどせないものがあります。
「命」です。
これだけは、どんなに治療しても、お金を出してももとにもどすことはできません。
 テレビのニュースで、悲しい場面が映されることがあります。
両親や親族が「もとにもどして」と訴える場面です。
自ら望んで亡くなったわけではありません。
不慮の事故や事件に巻き込まれ、生きたくても生きられないときです。
 命は、もとにはもどせません。
立った一つの命は、もどせないから、大切にしなければなりません。
 命を大切にするということは、日頃から、何に対しても大切にするという感謝の気持ちを育てることです。
そして、機会あるごとに、物を大切にすることと命を大切にすることの話しをしたり、話題にすることが大事だと思います。

 「命」・・・もとにもどせないんだよ。
      もっと大切にしよう! 

  

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