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メールマガジン バックナンバー
130【すーさんの学校】だれにだってあるんだよ
学校で仕事をしていた時の話です。
校内の掲示物を見て歩いていたら、今までは、あまり気にしなかった言葉が目にとまりました。
「 だれにだってあるんだよ ひとにはいえないくるしみが
だれにだってあるんだよ ひとにはいえないかなしみが
ただだまっているだけなんだよ いえば ぐちになるから 」
相田みつをさんの詩です。
人は、生きていれば必ず、色んな壁にぶち当たります。
自分で作った壁かもしれません。
与えられた壁かもしれません。
気がつかないうちに出来てしまった壁かもしれません。
その壁を乗り越えるために、人は、努力をしようとします。
何とかしよう考えます。
だけど、それは、誰にも言えないこともあると思います。
「言えばいいのに」「言ってくれればよかったのに」っていう人がいますけど、本当に言えないことだってあります。
だから、苦しんだり悲しんだりしているのです。
そして、それが重すぎて、支えきれなくなったとき、病気になったり、絶対にあってはならない最悪の道を選択してしまいます。
問題は、愚痴(ぐち)だと思うのです。
言えばぐちになるから、言えば言ったで、また言われるから、思われるから言いいたくない。
自分が責められるのが嫌だから言いたくない人もいます。
心が折れない強い人ならいいけど、そんな人ばかりではありません。
強いようにみえても、そんな人ばかりではないのです。
心のカウンセラーという仕事をしている人がいます。
すべてのカウンセラーとはいいませんが、基本的にこの方々は、すべてのことを受け入れてくれます。
だから、相談した人も安心して話しをすることができます。
しかし、予約をしなければならなかったり、近くにいなかったり、どこに相談すればいいかさえ分からないこともあります。
人は、誰にも言えない苦しみや悲しみを持ちながら、それを、解決していくから成長していくのだと思います。
どんな解決の仕方でもいいのです。
講演を聞いたり、歌を聴いたり、本を読むのも解決方法の選択肢です。
それでも、やっぱり人ですので、本当に誰にも言えない愚痴を受け止めてくれる人が、近くにいると幸せですよね。
安心することができると思います。
これも、巡り会いかもしれないが、・・・ そんな人に私もなりたい。