ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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121【すーさんの学校】逆説の接続詞というゲーム

 石井裕之さんが書かれた『チギレグモノ、ソラノシタ』という本があります。
帯には、「7つの物語のなかに、きっとキミ自身がいます。」と帯に書かれています。
この本は、日本講演新聞社の魂の水谷編集長に紹介していただきました。
 連作短編小説が書かれており、老人との関わりが実におもしろく、素直になるほど、なるほどと思わせてくれる、おもしろさがあります。
その中の一つに「逆説の接続詞というゲーム」があります。
前後の文章をひっくり返して、文を編成します。
それに、「だから」という接続詞をつけるという、言葉のゲームです。
 人はやりたいことがあっても、どうしうても自分で勝手に壁を作ってしまうことがあります。
本の中では、ダイエットとジムに通うことが書いてあります。
「ダイエットしたいけど、ジムに通うのが面倒」これを、逆にします。
「ジムに通うのは面倒だけど、ダイエットしたい」。
同じことを言っているのに、言葉の重みが違うことがわかります。
さらに、これに、「だから」という接続詞をつけます。
 このように、自分の意志する行動が何らかの壁を作ってしまった時は、逆説が言えるように訓練するといいと思います。
言葉の前後をひっくかえすだけで、言葉が強くなったり弱くなったりするからです。
 例えば、「友だちがたくさんほしいけど、話しかけるのは、はずかしい」という生徒がいたらどうでしょう。
逆説をつかうと「話しかけるのは、はずかしいけど、友だちがほしい」これに、だからを加えます。
すると、「話しかけるのは、はずかしいけど、友だちがほしい。だから、話しかけよう」とまとまるのです。
 自分の周りに迷っている人、一歩が踏み出せない人がいたら、このゲームを教えてあげるといいかもしれません。
言葉は、生きている、生きている言葉を自分の口から出せれば、行動力が生まれるはずです。
 人は、自分で作った壁は、自分の力で乗り越えなければなりません。
このゲームは、壁を乗り越えるだけではなく、壁を作らない方法なのかもしれませんね!(^^)!

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