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105【すーさんの学校】子どもがキッチンに立つということ
子どもは好奇心旺盛です。
親がすることをマネしたがるのは当たり前のことです。
子どもの成長を認める一つは、親のマネをするようになった時でもあるように思います。
それは、親のしていることは、正しいと子どもながらに判断し、憧れているからですよね。
親が台所で夕食を作っていると、子どもは、一緒に作りたがる時がやってきます。
そんな時、忙しい、邪魔、危ないなどの理由で台所から追いやってしまうと、料理を作ることを楽しく思わなくなるし、食事だっておいしいと思わなくなり、感謝の気持ちさえ育たなくなってしまいます。
「何のために、食事を作っているのだろうか。」
こんな話しを聴いたことがあります。
パン屋さんの話しです。
生活のために、仕方なくパンを焼いて売っている店と、お客さんにおいしいパンを食べてもらって、幸せを感じてもらおうとパンを作っている店があるとしたら、誰だって、後者のパン屋さんのパンを食べたくなります。
台所で食事を作るのも同じだと思います。
そう考えると、台所というのは、子どもにとって魔法のような憧れの場所であっていいはずです。
そこに、子どもが立って、親と一緒に食事をつくるなんて子育てのための最高の場所です。
子どもは、そこで色んなことを知らず知らずのうちに勉強して身に付けるのです。
栄養について、食べ物の大切さ、食べ物への感謝など、考えると楽しいことがいっぱいあります。
そして、一緒に作ることが、親と子どもとの関係を良くしていきます。
誰だって、最初はできません。
包丁を握らせても危ないのは当たり前です。
台所で何もしない、できない子どもが、一人で何が作れるのでしょうか。
コンビニやスーパーあるという問題ではないのです。
食器でさえ洗えなくなります。
親は、食事を作るときこそ、子どもを成長させるいいチャンスです。
時間はかかっても、料理の材料がどんな形になっても、子どもと一緒に作った食事は、最幸の料理です。
それを見て、具体的に褒めてあげましょう。
アドバイスをしてあげましょう。
このようなことを繰り返すと、主体性を持ち、色んなことを判断する力が身に付いてきます。
もちろん、感謝の心、思いやりの心も育成されます。
キッチンは、子どもにとって憧れの場所です。
親は、大変かもしれませんが、大きく変わるチャンスだと思って、子どもと一緒に食事を作ってくださいね。
すぐには、結果は出てこないと思いますが、きっと、素晴らしい未来がまっていますよ。