ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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96【すーさんの学校】金閣寺を見て!

修学旅行に行ったとき、金閣寺を訪れました。
駐車場から金閣寺に行くまでの間は、京都らしい落ち着いた風景が続きます。
金閣寺は、京都でも人気のスポットだけに、観光客も多いと感じました。
そのとき、偶然に私の横を歩いている別の中学校のグループがいました。
グループは、班別で自由行動をしているようでした。
そのグループの一人の女子生徒が、「きゃー」と悲鳴をあげました。
目の前に金閣寺が見えました。
女子生徒は、今までに、インターネットや教科書で金閣寺を見ているはずです。
それにも関わらず、悲鳴をあげたということは、本物に感動した瞬間であったと思います。
なんだか、うれしくなりました。
きっと、この女子生徒は忘れられない一瞬になり、また、いつか、訪れることだと思います。

  本物とは・・・( 大辞泉より ) 
  1 にせものや作りものでない、本当のもの。また、本当のこと。
  2  見せかけでなく実質を備えていること。本格的であること
  とあります。

 誰でも、分かりそうな内容ですが、この「本当」というところが大事なのではないかと思います。
コンサートで歌を聴いて楽しんだり、美術館で絵を鑑賞したりするのは、本当の声や作品が見たいから、人は、出かけていきます。
歌を聴くだけならコンサートに行かなくてもダウンロードだけでもいいし、絵でもインターネットで見ることはできます。
でも、本当のものは、人に感じ方や考え方を与えてくれるのです。
 金閣寺をみて、もう一つ感じたのは、周りの風景でした。
どうしても、金閣寺にだけに目が行きそうですが、周りの風景が違う物であったら、感動も薄れてしまうと思います。
池があり、周りに緑があるからこそです。
また、たくさんの人の手によって、守られてきているのも事実です。
 本物は素晴らしい素敵です。
だから、人は集まって来ます。
そして、何かを感じることができます。
自分の人生の中の思い出にもなり、時には、支えになることもあるでしょう。
だけど、それを支えている人や物があることにも感動したいものです。

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